■ページ本文テキスト■

6旧年中は、東北フォーム印刷工業会の運営・活動に対しまして、一方ならぬご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。また、昨年発生した東日本大震災の折には、皆様よりたくさんのご丁重なお見舞いを賜りましたこと、深く感謝申しあげます。新聞・テレビなどで報道されました通り、大震災では随所で多大な被害が発生いたしましたが、お蔭様で、各社とも早い段階で復旧し業務を再開することができました。これも一重に皆様のご支援あってのことと、実感しております。今回の被災経験は、会員各位にとって大きな試練とも言うべきものですが、一方では「やはり、人と人の絆に勝る宝はない」と思わされた経験でもありました。今後もこの思いを忘れることなくさらに強い絆でつながり、皆様とともに発展しあってまいりたいとの思いを新たにしております。東北の街を見渡せば、まだまだ震災の爪あとは深く、完全な復興には今しばらく時間がかかるのは必至です。私事で恐縮ですが、弊社がある福島県では、福島第一原発事故の影響で、未だ自分の街へ帰る見通しすら立たない方が大勢いらっしゃるのが実情です。当然経済の落ち込みも激しく、なかなか出口が見えにくい状況が続いております。しかし、いつの時代も、ピンチをチャンスに変える発想が新しい時代を作ります。私どもにとって、街のピンチや顧客のピンチに対してチャンスを作る提案をすることが、存在意義であり、出口を見つけるための近道です。その意味でも、工業会一丸となって、会員各位がこれまで以上に地域のお客様の声をよく聞き、様々なアドバイスをさせていただくことは、これからの私どもにとって、とても重要な仕事であると考えております。今年、東北フォーム印刷工業会は、創立40周年を迎えます。設立当時と現在とでは、ビジネスコンセプトも、印刷技術も比べるべくもないほど変化しています。しかし、皆様と私どもをつなぐ絆は不変で、当時も今も変わることがありません。そしてこれまでも皆様と大切に繋いできた40年の絆は、震災を越えてより強いものになりました。これを絶やすことなく、次代に引き継いでまいる所存です。今後ともよろしくお願い申し上げます。結びにあたり、皆様のご繁栄とご健勝を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。東北フォーム印刷工業会会長佐久間信幸株式会社日進堂印刷所取締役社長絆に支えられた、感謝の一年年頭所感