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15マーケティング業界の3つの大きなトピックである「フェイスブック、ユーチューブ、ツイッター」は5年前には登場してなかった。アメリカ人の19%がツイッターを、46%がフェイスブックのようなSNSを使っており、SNSの利用者だけで3億人のアクティブユーザーがいる。またビジネスユースのSNSであるLinkedInは5,000万人以上の利用者がいる。10年前インターネットについて一時期の流行りと言う人が印刷業界内外にも多くおり、ソーシャルメディアも、ブログも、インターネットも流行りだと今でも言っている人がいる。しかし、固定電話は携帯電話に取って代わられたと電話会社が告げているが、携帯電話は流行りだったのでしょうか。現在TV視聴率は下がってはいるが、TVは流行りだったのであろうか。理解し注意すべきは「新しいものや、ポピュラー(軽い)なものは、短命の流行りもので無視できる」。さらに、ひととおり遊んだ後に印刷などへの「古く信頼しうるメディアに回帰する」という思いである。これは明かに誤りである。電子メディアは流行りではない。技術は発展し、あらゆるメディア、チャネル等、多くのバリエーションが用意され、紙メディアに代わられようとしている。インターネットは文章、画像、オーディオ、ビデオ等、さまざまデジタル記憶媒体の電子的バージョンである。我々は次は「どんなメディア」になるのかを見極め、流れに乗るのに必死にならなければならない理由は、次世代が登場してから取り上げて遅れを取り戻すことは、どんどん難しくなっているからである。技術的変化の度合いは劇的に大きくなり、どんどん速くなっている。メディアミックス・多チャンネルにポッドキャスティング、RSS、ブログ、WOM、ウイルスマーケティング、ユーチューブ、フェイスブック、ツイッター、LinkedIn、ディッグ、スタンブルアポン…これらの言葉のいくつをあなたは知っているだろうか?マーケターやメディアプロバイダーは?これらは広告やマーケティング業界で最もホットな話題の一つである。今日、時代の変化が激しく、多くの人(ましてや印刷業界の人々)がまだ知らないうちに、既に時代遅れになりつつあるという事実を知る必要がある。人々は声帯の動きを知らなくても問題なく話せるのと同じ様に、さまざまなメディアをまるで人と話しているかのように自然に使いこなしている。今、マーケター、広告会社、出版社等は、メディアミックスの分散と格闘している。問題の1つはオンデマンドコンテンツの傾向であり、もう1つは視聴者の分散である。広告宣伝はマスメディアを使用して、ビッグ3のテレビ局の高視聴率のショーの間の30〜60秒間のスポットを利用し、「タイムス」や「ニューズウィーク」のような全国紙誌の広告を出せばよかった。また、BtoBの製品やサービスは、該当する産業新聞に頼れば潜在顧客に知らせることができた。しかし、マスメディアの位置付けの変化は雑誌出版業界から始まり徐々に衰退している。「サタデーイブニングポスト」や「コリアーズ」などの一般雑誌がトップのメディアチャネルだったが、現在は情報が分散されて非常に狭い興味に応える何千冊ものニッチな出版物に分散されてしまった。テレビ放送が開始された後のラジオ放送にも同じことが起こった。各局は共通の興味(スポーツ、トップ40、イージーリスニング、ジャズ……)を持つ狭い幅の観客にアピールしはじめた。マスメディアは最終的に、同じ機能を使った幅狭のメディアの集まりになった。このトレンドの論理的帰結としてのインターネットは、人々が発信した興味対象の情報、ニュース、エンターテイメント等、得られる無限の情報の場所を提供している。ウェブサイト、ブログ、ユーチューブ、ゲーム…。モバイルメディアもこの方向に向かっている。今、多くの人がコマーシャルの少ないTVショーをインターネットオンラインで見ており、広告市場は巧みに隠れたり、かわしたりしている。印刷会社の競合者は他のメディアチャンネルを作り、様々な情報を散布することができる会社である。そして、メディアチャンネルの選択の要素