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17グのような機能を持つので、ビジネスの契約やコミュニケーションを引き起こすような、ダイナミックな情報メディアでなくてはならない。さらに、インターネットはオンラインでインタラクティブ性を持っているので、この機能を活かした「マーケティングの新しいルール」も考えるべきである。しかし、多くの印刷会社では定期的にeメールをチェックせず、インスタントテクスティングも、ツイッターも行わず、顧客とのあらゆるコミュニケーションの手段も避けている。インターネットオンラインを使っていないビジネスは、電話なしでビジネスをしているようなものである。オンラインで相手からのコンタクトがあり、「見つけられる」ことが、新しいマーケティングのゴールである。2009年12月にWhatTheyThinkの経済調査センターは「印刷会社に新しい従業員を雇う予定があるか」、さらに「どんなタイプの従業員を求めているか」を調査した。つまり、景気後退の成長に対して、どこに注目して投資するかということである。この調査では、回答者の2/3は「新規に従業員を雇用する予定なし」、回答者の1/4は「会社成長のために新規人材を雇用する」と回答した。そして、あなたの会社で「どんなタイプの従業員を求めているか」との質問には、圧倒的に「営業員」と答えている。より戦略的なタイプ人材、例えば「デザイナー、新しいメディアのディベロッパー、デジタル印刷のオペレーター」よりも、はるかに「営業員」が高い数値を示していることは、印刷会社の経営者は、いまだ古いビジネスの考え方に囚われられていて、成長の鍵は「営業員」だと考えている事を示している。もしビジネスの変革を求めるのであれば、従来の製品を売り込み続ける「営業員」を雇うことは理に適っていない。変革を進めようとする印刷会社に必要な人材はコミュニケーションプロセス(情報の送り手からの情報が受け手に受容されていく過程)と、そのプランを理解している人材である。また、営業員が以前いた印刷会社の顧客名簿ではなく、ツイッターやブログやLinkedIn、フェイスブックのフォロワーのネットワークである。2009年9月のERCの調査では、印刷会社の44%がLinkedInを使っていると回答し、26%がフェイスブック、18%がツイッター、11%がブログを使用している。一方回答の43%は「SNSを使用していない」と答えている。また、今後顧客のソーシャルマーケティング戦略を立てる手助けをし、2011年までにソーシャルメディアマネジメントを提供する計画があるとの回答は10%に留まり、61%の印刷会社が計画はないと答え、29%が分からないと回答している。多くの印刷会社は今日、最も重要なチャネルを無視してしまっている。今日コミュニケーションのすべてのメディアチャネルが印刷企業と競合している。マーケティングの目的のために、様々なチャネルの利用を手掛ける会社の全てが、印刷会社と競合になる。故にマーケティングサービスプロバイダーを目指す印刷企業は、メディアの様々なチャネルに精通し顧客をサポートする必要がある。さらにマーケティングサービスプロバイダーは、すべてのインバウンドのマーケティング戦略を含め