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20工業会だより関東フォーム印刷工業会支部合同研修会を開催先ず黄色のポストイットに課題や問題を書き出すにあたって、「問題と課題は曖昧に使われていますので、坂本流に整理すると、問題とはこうあるべきなのに出来ていなく、今困っている事。一方、課題とは今日は困ってないが、しかしこのままにしておくと来年は困るであろう事。または今手を打っておくと将来アドバンテージ(優位性)になる前向きな事です。問題や課題は各社で考えていると思いますが、これが一元化されて「見える化」している会社はありません。社長はこう言っているが、役員はこう言っている、担当はこう言っている。それぞれの立場で力の引っ張り合いで結果的には何も動かない事が多々あります。そこで目標を決めて、皆が力を合わせて行こうとするならば、同じ力でも方向が一致するならば、より良い成果が出やすいのです。今日勉強する方法が少しでも皆様の解決にお役に立てたらと思います」と参加者の積極的な取り組みを求めた。資料として配布された漫画の1枚目は「問題や課題が一元化されていないのでは」と言う問関東フォーム印刷工業会(瀬戸良教会長)では、昨年に引き続いて第2回目になるが、支部合同で資産工学研究所の坂本善博所長による研修会を、11月28日に日本印刷会館会議室において実施した。この研修会には支部会員の20社から、経営者や今後経営の中核になって会社を担って行く幹部の方々の24名が参加され、ナレッジファシリテーションによる現状把握と課題解決について全員で取り組んだ。講師の坂本善博氏は「今日は今後わが社が生き残るためにはどういう手を打つべきであろうかについて、本来は各社が考えるはずの事ではありますが、自分の会社の知恵だけでは足りないと思いますので、皆様とともに、業界として大きな方向性を見付け、整理してまとめて行きましょう。今日のまとめを後日各社にお渡ししますので、内容を吟味し、より具体的な事項を加え各社でピッタリなものを創っていただきたいと願って研修会を実施しました」と研修会の主旨を話した。