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22工業会だより中部フォーム印刷工業会平成23年度研修会を開催日本大震災にふれ、「我が国経済に甚大な被害をもたらし、原発事故に端を発した電力供給問題も未だに終息しない状況にある」また、「世界的にもヨーロッパにおける経済、政情不安から円高が進むなど、輸出産業が多く集積する東海地方でも将来に対する懸念事項が散見される状況になっています」と内外における外部環境に対する懸念を示されました。さらに、「フォーム印刷業界はここ数年のIT化、電子化の波に翻弄され、縮小していく市場の中で消耗戦の様相を呈しているとも言える」と業界の直面する厳しい現状認識を示し、その上で「閉塞感の蔓延する印刷業を脱却する術を誰も見つけられないでいる状況だと言えると思いますが、山下先生の講演は印刷業界の業績向上に向けた問題解決のヒントと指針を指し示していただけるものと思います」と講演への期待を表明した。また、杉山会長は挨拶の最後に、東北フォーム印刷工業会の佐久間信幸会長の会社、鞄進堂印刷所が制作した“被災地ふくしまのペットを救おう!”をテーマとした『スターリィマン卓上カレンダー』を紹介。中部フォーム印刷工業中部フォーム印刷工業会(杉山悟会長)は、11月17日午後3時30分より、「ウインクあいち(愛知県産業労働センター)」で、平成23年度研修会として、ブライター・レイター代表の山下潤一郎氏を迎え、「マーケティング力向上が印刷会社の未来に必要不可欠なワケ/“DisruptingtheFuture”に学ぶ」と題したセミナーを開催。参加者は正会員、特別会員等より50名が参加し設営した席が満席となる盛況でした。なお、研修会の司会・進行は内田聡理事が務めました。冒頭、挨拶に立った杉山会長は、参加者に感謝の意を表した後、去る3月に発生した東研修会会場風景自分を見ることが可能になるので「全ての人がコーチを付けるべき」と米グーグル社CEOのSchmidt氏は述べており、米国ではマネージャーやリーダーのみではなく、経営者の殆どがエクゼクティブ・コーティングを受けている。また講師の桜井氏は、社員に対する集合教育も良いが、日常的に行なう「10分間コーチング」を勧める。「10分間コーチング」では、@最近達成したことや成果はなんですか?Aそのために何をしましたか?B次の目標はなんですか?Cそれを成功させるには何をしますか?D障害になりそうなことは何ですかと常に短い問い掛けを行ない、コミュニケーションのキャッチボールの重要性を説いた。また、講師の桜井氏と受講者とのボールを使用し、動きや態度を伴ったコミュニケーションの実践で、非常に分かり易く説明した。良いコミュニケーションのポイントは、相手に対し言葉と態度を伴う思いやりである。「あなたはこの事ができていますか?」と問われる研修会であった。