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23関西フォーム印刷工業会(清水順市会長)大阪支部では、10月27日(木)に「IGAS2011報告・勉強会」を開催した。当日は、大阪支部の枠を超え、特別会員、同業者の方々にも多数お集まり頂き、参加会社数41社/参加総数90名で盛大に行われた。はじめに、株式会社モトヤ技術部課長の田頭利民氏から「IGAS2011の報告と注目ポイントについて」と題して、主なメーカーの出店内容を中心に講演された。次に、昭和情報機器株式会社大阪支店営業1Gグループリーダーの杉本克敏氏と、システム推進グループ課長代理清田賢哉氏から、「最新プリンター市場と技術動向について」のご講演を頂き、プリンター市場の今後の展開と、技術動向の方向性を勉強した。2時間半という短い時間ではありましたが、とても充実した勉強・報告会となった。勉強会会場風景関西フォーム印刷工業会IGAS2011報告・勉強会を開催会として購入し本日の出席者へ一部ずつ持ち帰って頂くようにしたことを報告するとともに、カレンダーの売上の20%は「福島県動物救護本部」に寄付されることから、会員企業・参加各企業での購入を要望した。この後、山下氏が「マーケティング力向上が印刷会社の未来に必要不可欠なワケ/“DisruptingtheFuture”に学ぶ」をテーマに講演した。山下氏は講演の冒頭、去る9月に開催された「IGAS2011」の出展機器・技術の動向を印刷方式、出力製品、用途等について展示会で撮影した写真を投影しながら説明をされた。次に、工業統計や業界団体の実態調査から、印刷産業の出荷額や利益率は明らかに減少傾向にあると指摘され。そして“実力を高めるための提案”として『DisruptingtheFuture』が紹介された。山下氏は『Disrupt』とは『分裂(崩壊)させる』『粉砕する』という意味を持つと説明した上で、同レポートを基に「我々が本当に破壊(Disrupt)すべきものは、未来や新しいメディアのユーザーではない。印刷業界で何十年にもわたって伝えられてきた『業界の常識』なのだ」と警鐘を鳴らすとともに、マーケティング力を向上させる必要性について「これまでの『業界の常識』にとらわれない事業展開をできるようにするため」「自社の競争力を高めるため」と強調された。