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13バランス感覚が必要だ。まともに税金を払い法律通りにやっていると利益は得られないし、かといって法律に違反することは危険だ。新しい法律がどんどん出てくるし、解釈が違うので、法律面の最新情報について中国人スタッフを使用して、スピーディにキャッチしなければばらない。続いて、「中国人と上手に付き合うポイント」を紹介したい。「中国人と上手に付き合うポイント」中国に行って中国人と接触する時には、まず、「先入観を持たない」こと。そして自分の価値観を相手に押し付けないこと。中国の文化を理解し、受け入れていくことが重要だ。中国人には建前と本音がないので、中国に行ったら「常に本音で話しをすること」だ。打ち合わせや会議の時、最初に今日の話のポイントを言うのが当たり前。人とのコミュニケーションを取る時にも、率直に思っていることを話すことに心掛けたい。ある意味、建前がなくて、楽に付き合える面もある。そして「相手を褒めること」をなるべくした方が良い。高く評価されるのが好きな民族なので、人間関係が良くなるには精一杯褒めること。これは中国だけではなく世界共通だと思う。次は「相手のメンツを重んじること」だ。中国人はメンツを重んじる民族。これは絶対に覚えていていただきたいこと。日本では上司が部下をみんなの前で叱ることがよくあるが、中国ではこのようなことをしては絶対にダメ。上司が部下を叱る時には、2人きりの時にすべきで、中国人は人前で叱られるとメンツがつぶされて堪えられない。一方、中国で人と接触する際に、謙虚ではなく「堂々たる態度で接する」こと。日本では謙虚が美徳だが、中国では謙虚はある意味で「出来ない人間」と思われる。その点において、中国はアメリカと大変よく似ている。自己主張をしっかりして、自分が出来ることをアピールすることが大切。中国ではご馳走に招待された時に、「ありがとう」とあまり言わない。これは失礼ではなく、次の時に自分が招待することを決めているので、口では「ありがとう」を言わないだけなのだ。交渉では相手に「個人的利益を与えること」が重要。ビジネスにおいては、まず、ウィンウィンの関係が基本です。中国ではビジネスの相手にすぐに見える形で利益を提供しなければ、ビジネスは成り立たない。同時に個人的な利益を与えるとスムーズに行くケースが多々あるようである。中国では信頼できる友人や仕事のパートナーができたら、彼らは自分のコネを紹介してくれるので、コネは雪だるまのようにつくることができる。中国人は夏季講演会の風景