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20トピックス環境委員会(朝日健之委員長)は、10月17日に日本印刷会館で「社会や企業が求める環境への取り組み―環境への取り組みの基本は5Sから、そして収益改善に―」を開催した。最初に「「スウェーデン企業の環境意識とCSR」と題して(一社)スウェーデン社会研究所所長の須永昌博氏が基調講演を行ない、スウェーデンの国のあり方、国民や企業の考え方について語った。政治もビジネスも人の生き方も全て、「母なる自然」がベースとなっているとし、スウェーデンの企業のCSRは国連環境会議の内容をベースに推進され、環境法典を定めて環境裁判所の裁判制度により、環境に関するさまざまな事業が行なわれている。さらにスウェーデン社会では「環境対応をしなければ社会的に認められない風土が醸成されているので、企業経営者の環境意識も高い。国と企業が負の遺産を遺さず、いい環境を残そう」と環境活動を行なっていると述べている。40数年にわたってスウェーデンと交流してきた須永所長ならではの造詣の深い講演となった。続いて、「収益改善は5S(環境改善)から!」をテーマに、トッパン・フォームズ・セントラルプロダクツ(株)、(株)イセトー、東洋紙業(株)、(株)木万屋商会の会員企業4社から取り組みについての報告を行なった。この内容を印刷出版研究所発行の『印刷情報』11月号の特集「人を育て利益をあげる現場改善」に掲載されましたので、同社の許可をいただき転載いたします。環境セミナー「社会や企業が求める環境への取り組み」を開催環境委員会主催収益改善は5S(環境改善)活動から生まれる!●10分間5S推進ポスターを掲示し促す当社が掲げている方針・目標は、徹底したムリ・ムラ・ムダの排除である。製造現場に潜在するさまざまなムリ・ムラ・ムダを一つ一つ確実に取り除き、作業環境を改善していくことで「品質事故の撲滅」につなげている。事故のない信頼のある会社は、受注拡大のチャンスが生まれて、それによって利益の出せる会社になる。5S活動を通じて利益の出せる組織にしていくことを目標としている。もう1つの方針・目標は、従業員一人一人の能力を高めるために全員参加の5S活動を行うことをモットーとしていることである。5S関連の情報や成果を「見える化」することで情報を共有し、5Sへの関心、モチベーションの維持を図って、5S活動の習慣化を目指している。その結果として、個人個人の物事を成し遂げる力を高めることができ、職場を活性化させる人材の育成につなげていきたいと考えている。5S活動の取り組みとしては、まず事前準備として組「全員参加」をモットーに5S活動を推進トッパン・フォームズ・セントラルプロダクツ鰹務取締役横田真氏横田氏