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22改善のレベルは大小さまざまであるが、沢山の月次報告の中から月次表彰を行っている。また「見える化」のアイテムとして5S推進ポスターを多数掲示しているが、これは5S活動への関心、モチベーションを高めるために効果的であると考えている。5S活動の習慣化を目指す試みとして、5Sキャンペーン運動に取り組んでいる。例えば、「あいさつ運動」のための横断幕、登り旗、腕章などのキャンペーンを盛り上げるアイテムを制作し、モチベーションを高めている。その他いろいろなキャンペーンを実施して5S活動の定着化を図っている。●直接的効果・間接的効果・波及効果が5Sの「直接的効果」としては、@不要なものを選別・廃棄することで作業スペースを確保できて、新規オーダーの取り込みができるようになった。A「見える化」の表示で、物探しにかかる余計な時間を削減できて、作業前の準備時間が短縮された。B従業員の改善意識が高まり、積極的な5S活動に従事するようになった。5Sの「間接的効果・波及効果」としては4点ある。@各工場において品質事故件数が減少したこと。A生産機械への地道な清掃活動の継続により、機械の故障・不具合の未然防止となり、重量損紙や予備紙の削減につながっている。B改善提案を日々考案し提出することが習慣化してきている。C5S活動を通じて、従業員全体に生産活動のルールを守るという習慣・体質が根付いてきた。今後は、利益を出せる会社組織を実現、継続させていくためにも「全員参加」をモットーとした5S推進活動に、新たな企画も取り入れながら、モチベーションを維持して、全社をあげて取り組んでいきたい。●5S委員会を設置し月別テーマ・実施内容を推進当社の5S活動はこれまでマンネリ化していた。活動は毎月の活動内容を決定し、社内掲示をしていた。そのテーマに沿って各部署で5S活動を行っていくように指示していた。だから、実施については各現場に任せていた。そのため活動したことに対して効果が出ているのかについては疑問があった。そこで社内で品質監査を定期的に行っているが、品質向上を目指すために5S活動が徹底されていないところがあることが判明し、もう一度、5S活動を見直そうということになった。そうして2年前に再度5S活動の見直しを図った。5S委員会を再結成し、メンバーは各組織の監督者に委ねた。月別テーマは、期初に月ごとのものを決めて進めていくこととなり、5S委員会による5S活動の実施状況の確認、報告を毎月、各部署のメンバーが出席し、取り組み状況、実施状況を各メンバーから報告するようにした。それから組織のメンバーの監督者以外の管理者が、第三者からの目としパトロールを行い、客観的に指摘していくこともしている。それから6ヵ月ごとに新しい取り組みを実施していくことを決めて、活動している。具体的な内容は、5S委員による月別テーマの前月取り組み実施内容の確認・報告。当月テーマの取り組み予定の報告を毎月開催している。期待効果としては、各現場が月別テーマに具体的に取り組むことを意識させることが重要である。テーマごとの活動実施状況を明確にして、各現場が5S活動を実施できることを期待している。効果の実績は、5S委員会の協議の中で発案した「指差呼称シール」を作って、テーマの中の重点ポイントのところに、このシールを貼って、作業標準の徹トピックス岩嵜氏5S活動が売上向上・コスト削減に潟Cセトープロダクト統括本部トータルコントロールセンター購買部部長岩嵜歩氏