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24環境整備を積極的に推進することで、各生産工程で生じる諸々の無駄をなくして、作業効率を高めて全体としての収益改善につなげていくのが2つめの目的である。●清掃しきれいになった工場に顧客が好印象を持つもう1つは、環境整備に主たる活動である5S活動に取り組む従業員のモチベーションを引き上げ、モラル向上で社風を変えて企業革新を目指していくことを進めている。具体的な取り組み内容は、5S・安全パトロールを月1回行っている。その中でQCPM改善活動を推進しているが、改善提案につながる実際の不具合箇所を摘出して是正する活動をしている。去年、工場の周りに草が生い茂っていて非常に汚い状態だったので、清掃してきれいにしていくことになった。見た目が汚いとダメということで、まずは工場の窓の清掃から始めて、今では月1回、工場周辺の道路の端まで清掃している。それによって、非常に気分が良いうえに、お客様が来られて第一声が「きれいな工場ですね」と、言われるように1年かけてなった。この周辺の清掃は大きな活動で、成果につながっていると言えるだろう。5Sパトロールの実施活動結果の例としては、印刷機交換胴置き場の整頓では、当初は交換胴にカバーをかけて、その上に雑然とモノを置いていたのを、すべて撤去し、放置厳禁とした。次に工具棚が非常に汚い状態だったのを整理した。また、区画線引きを行ったことで、道具の設置が見栄え良くなったうえ、整理整頓につながっている。工場では不要パレットが溜まっていき山積みになっていたのを、きっちりと整理して駐車場のスペースにすることができた。工場美化活動、習志野工場正門の塗装、奈良工場の通用扉の塗装、習志野工場の周辺地帯の清掃、奈良工場の緑地帯の清掃を行ってきれいにした。次にリスクアセスメント活動についてであるが、労災事故ゼロを目標に生産現場の機械、設備、車両、人の行動等に存在する危険度合いを評価し、対策を施すことでリスク軽減を進める活動を行っている。各機械の危険箇所、危険作業の洗い出し、それぞれ各部門から委員を集めて、危険度評価から対策、リスク軽減を行っている。それから月1回各課が持ち寄ってのリスク評価、対策案の検討、対策実施後のリスク軽減評価等を行っている。これによって、お客様からのクレーム件数が激減した。●リスクアセスメントが確保され安全な環境にリスクアセスメントの実施例としては、鉄製横ミシン胴カバーを透明アクリル板に変更したこと。それと、ミシン胴脱着部もカバーを増設してきれいにした。それから折り機は、巻き取る時ではなく、折る時にスパイラルがむき出しになっていて危ないということで、巻き込み防止のカバーを設置して、見た目で危ないということが分かる工夫を施した。環境改善設備では、習志野工場を2011年に大幅に改造した際に、風力発電を導入することになり、工場の屋上の海側のところに風車を3基立てて自家発電を行った。自家発電といっても全てではなく、UPSと2階の事務所のところのLEDは、この自家発電で賄っている。また、工場の照明についても、習志野工場の1階の印刷工場から3階のコンピュータルームなど全てLED化している。さらに奈良工場についても現在LED化を進めている。LED化はコスト高になるかと思っていたが、1工場で月10万円?15万円のコスト削減になることが分かった。それから環境改善設備として、習志野工場に現像廃液処理装置を導入し、廃液処理費用を削減した。まとめとして、@5S取り組みで、工トピックス