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27技術委員会(福武正廣委員長)では10月30日、富士ゼロックスマニファクチャリング叶V潟事業所の施設見学会を実施した。当日は朝7時30分に参加者30名が東京駅前の駐車場に集合し、貸切バスで一路新潟まで向う強行軍であった。参加者の方々から見学レポートをいただいておりますので紹介致します。福武正廣委員長(太平洋印刷(株)代表取締役社長)富士ゼロックスマニュファクチャリング株式会社を見学して。まず、気がついた事は、工場全体が製造工場のイメージから程遠く、非常に静かだったこと。機械の音が漏れて来ず、風のそよぐ音が聞こえる環境にあった。同社は、富士ゼロックスの機能会社とのことで、決まった機種を納期、品質、を遵守しつつ確実に製造、生産して行く事に特化している。見るべきは、そのやり方だと思う。一人一工程を受け持ち、時間内に作業して行く過程は見るべきものがあった。各工程毎に、指示書の確認と引き継ぎが粛々と行われ、整然と組み立てられて行くのは見ていて気持ちが良かった。単に指示書だけでなく、特定製品機種に愛称とも言うべき開発コード名が付され(ex.シャモニー、レジェンド、など)、新製品開発を愛着をもって行う雰囲気が読み取れた。また、「ミズスマシ」とよばれる一工程に必要な部品・部材を指定時刻に個々の作業部署に届ける仕組みがあった。ある意味のタイムキーパー機能として作用し、一見非効率な様で、実は理にかなっている点が秀逸である。所長(柳川和英様)の発言にあった『トヨタ生産方式の中の「小さく作って、小さく運べ」という事を実践している』との言葉が印象に残った。加えて、中越地震、中越沖地震の2回の自然災害に遭い、そこから学んだことを積極的に設備、作業環境の改善に結びつけ、将来の非常時に対するBCP活動にも目を見張った。中でも通常はベンチとして利用し、非常時には担架として使える資材は、これまでの努力と工夫の結晶と思えた。短い時間ではあったが、同社およびゼロックスグループ全体の企業理念が具体性をもって、目の当たりに出来た事は、非常に意義があった。最後に弊職の御礼の挨拶にも申し述べたが、この見学により「ゼロックスユーザーは、ますますゼロックスのファンになり、そうでない人々はこれを機会にファンになったのではないか」という感想を持った。(株)ビーエフ生産本部池澤茂氏生産本部製造部DPS1課福地俊夫氏富士ゼロックスマニファクチャリング株式会社新潟事業所では、Versant2100、Color1000Pressを軸として、DocuColor1450GA、DocuWideC842、また、発売されたばかりのVersant80を生産しており、生産ラインに『混流』して各機種の組み立てを1ラインで行っておりました。そのため、ライン回りには各機種の部「富士ゼロックス新潟事業所見学会」を開催技術委員会主催柳川所長挨拶