■ページ本文テキスト■

30トピックス日本印刷会館に於いて11月20日、日本印刷産業連合会(稲木歳明会長)と共催で、日印産連が隔月に発行している情報誌『印刷産業関連データ』に掲載している様々な情報の活用方法を取上げた「印刷産業関連データ活用セミナー」を開催した。講師は日印産連市場調査委員長の岩岡正哲氏(岩岡印刷工業(株))と、日印産連企画推進部部長の大島渡氏にお願いした。セミナー冒頭では、前日に幣団体から発行した「フォーム印刷業界の現状と課題に関する調査報告書」2014年版について、日本フォーム印刷工業連合市場調査委員の越智章氏から出版案内をいただいた。この調査報告書は会員各社には既にお届けしておりますが、会員各社が取り組んでいる「現状の課題」と「今後の事業展開」、さらに本年度からは「ダイバーシティの取り組み状況」等の質問に対して61社から回答をいただき、「各社の置かれている状況」や「今後どのような展開が有効と考えているか」等、非常に興味ある内容の報告書になった。セミナーの第1部は、岩岡正哲氏から「私のデータブック活用法」と題して、情報用紙とインキ出荷量から見た印刷の市場動向について話された。隔月発行の『印刷産業関連データ』の内容を一年間まとめた『印刷産業関連データブック年報』を見ると、2009年は用紙もインキもともに減少が激しく、用紙は対前年比15%減、インキは10%減であった。2010年に用紙は対前年比3%増まで回復し、2011年以降は横ばいを保っている。しかし、インキは2011年に3%減少し、以降は毎年減少が続いており「用紙とインキとの相関関係は低下している」と指摘。その要因は景気低迷や電子化以外にも、用紙の環境対応による薄紙化(低米坪化)も影響しているのではないかと推測している。このようにデータブックは「目的意識を持った人には非常に有用な読み物となり、必要な時に随時紐解いてみる時刻表のようなものだ。私はデータブックを社内教育や、銀行等との話し合い時に、業界動向を説明する良い資料としている」と語る。つづいて第2部では、日印産連企画推進部の大島渡部長が「印刷産業のサービス力研究」と題して講演。昨年発刊した『SMATRIX2020』では、印刷産業の市場規模は2000年に8.7兆円で、その後、市場は縮小し、2010年には7.9兆円とな日印産連との共催で「印刷産業関連データ活用セミナー」を開催・実地訓練は、実際に従業員全員参加で訓練(実際の避難場所に全員で参加)している。より現実レベルに近い訓練となっていた。・地方の工場ということも有り、地域との共存を常に意識していた。その他参考になったこと・必要最低限の在庫を補充する考え方。(小さく作って小さく運べ)組織(営業、製造)の強い連携が必要。・みずすまし台車による、配膳方式組立(決まった時間に台車で必要な分の材料を供給)・混流式(2つの異なる組立ラインを1つのラインで組み立てる)・1〜4階建て、4階で製造したモジュールを3階に下ろし、組立し、1階で最終工程をへて梱包出荷(上階から順に下に降ろす)・現場の床はゴミひとつ落ちていない。(製品へのゴミ混入撲滅)整理整頓がされている。