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43り上げる。さらに次の記事では、AR(仮想現実)について報告していきたい。モバイルバーコードQRコード、データマトリクス、マイクロソフトタグなど印刷されたモバイルコードは、スマホでスキャンして、追加の情報を取得する手段として、最近急速に広まっている。印刷物を受け取った人にインタラクティブ性(双方向性)を提供することが目的だ。製品についての詳細情報の提供や、ビデオ動画へのリンク、アンケート調査を記入するための促し、ディスカウントクーポンの提供などがあろう。モバイルコードで最もポピュラーなのが小冊子、DM、雑誌などでよく利用される、QRコードだ。モバイルバーコードの活用技術が成熟し、消費者の認知度も上がったこともあり、モバイルバーコードを印刷物に採用するシーンが増えてきた。スマホ、カメラ付ケイタイ、その他のモバイルディバイスの活用は増えてきていて、コードを解読するアプリも気軽に手に入れることができるようになってきた。モバイルディバイスのいくつかの機種は、リッチメディアアプリケーションに対応していて、クロスチャネルの手法で人々を巻き込もうとしようとする気運が高まっている。InfoTrendsの調査によると、2013年に消費者の43%がモバイルバーコードを利用したという。これは2011年より23%の増加だ。利用者は、製品・サービスの詳細情報やディスカウントの取得などに利用しているのだ(図3)。面白いアプリケーションのひとつとしてハインツ社がQRコードを使って、退役軍人へ感謝の意を表すると同時に「負傷戦士プロジェクト」へ募金するといったものがある。ユーザーがハインツのケチャップのボトルに印刷された特別なQRコードをスキャンすると、ウェブサイトに飛んで、そこに掲載される4種類のカードからひとつを選ぶというもの。利用者はカードに自分の名前、出身州、そして250文字までのメッセージなどパーソナル情報を書き込む。このときに、ハインツは、ユーザーのメールアドレスと新製品、レシピ、特典などのお知らせを受信す図3消費者のモバイルバーコード利用状況消費者のモバイルバーコードの利用状況モバイルバーコードを知っているモバイルバーコードを利用している詳細情報の取得クーポンやディスカウントコードのテスト懸賞に参加音楽のダウンロード連絡先の取得アプリのダウンロード購入モバイルバーコードを見たことがあるか。モバイルバーコードを使ったことがあるか。モバイルバーコードをどのように利用しているか。