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45るであろう。・JuniperResearch:2017年になると米国の消費者の4人に1人が、NFC機能を持つデバイスを使って店舗での購入時の決済を行うであろう。NFCケイタイは急拡大していて、消費者の行動に大きな影響を与えるであろう。印刷とオンラインを橋渡しするほかの技術と比べると、NFC技術は使い勝手が良い。アプリを必要としなく、自動にタグから信号を受信することができるからだ。以下表は、NFCを他のインタラクティブプリント技術の比較をした(表1)。NFCタグは、小さなループアンテナに極小のマイクロチップを実装した電池を必要としないパッシブデバイスだ。ケイタイ等のNFCリーダーでタグをスキャンすると、タグが起動して、ウェブアドレス、テキスト、アプリのコマンドなどの情報を無線で送信する。NFCタグの情報を変更できないようにロックすることができるし、ロックを解除すればデータを書き換えすることも可能だ。NFCタグは、印刷またはシールラベル、リストバンド、値札など多様な製品に組み込むことができる。何かを起動したり、ウェブサイトへ誘導するためには、タグをプログラムまたはエンコードしなくてはならない。サポートが必要な企業は、タグメーカーがプログラムすることができるし、NFCエンコーティングに特化するプロバイダもいる。NFCはKraft社の店舗におけるマーケティングの鍵となる食品メーカーのKraftフーズはサンフランシスコのセーフウェイスーパー5店舗でNFCを使ったプロモーションのパイロットテストを実施。NFCとQRコードのエンゲージメント(愛着度合い)を比べるものであった。棚に音声がでるNFCタグタイプとQRコードタイプのPOPを並べて設置し、ダイナミックレシピコンテントのアクセス、i-Foodアプリ、またはFacebookでのシェアを訴求した。パイロットテストは、NFCによる「かざすエンゲージメント」の可能性を試すものであった。一ヶ月間実施した結果、NFCによる「かざすエンゲージメント」はQRコードによるエンゲージメントより12倍になったという。NFCを活用した場合、消費者が棚の前で滞在した時間が、5〜10秒から48秒に増えた。加えて、NFCタイプの音声POPをかざした36%の買い物客は、レシピを取得したり、Kraftのアプリをダウンロードしたり、Facebookで友達とシェアする行為を取った(図5)。モバイルは勝者になった…あなたも勝者になれる!モバイルは破壊的なテクノロジーで、一過性なものではない。印刷企業は、この技術を手の内にいれ、活用しないわけがない。最新技術を梃子にして、印刷とモバイルのコンビネーション戦略を構築した企業が勝ち組になるであろう。なすべき事は以下の通りだ。?技術について、そして、それを消費者がどのように使っているかを把握する。?モバイルインフラを可能とするソフトウェアツールを常に検討評価していく。?印刷とモバイルの組み合わせを実現できる適切な人材(技術・営業)を育成する。マーケターやコミュニケーションに携わる経図5Kraftフーズの店舗内NFCプロモーション営幹部の人たちは、結果を出すインタラクティ