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17Topics2009年の『HunColor』を実証キヤノンプロダクションプリンティングシステムズ株式会社岡西健次この度は、Hunkeler社最新ソリューション及び、プリンタベンダー各社様の出展概要の調査・学習のため、また、ColorStream3500フルカラーIJPシステムを導入いただいているRotaform社の視察の為に、ツアーに参加させていただきました。スイス到着後、翌朝より“HunkelerInnovationdays2015”に参加させていただきましたが、まずはその内容に驚かされました。Hunkeler社のプライベートショーではありますが、パートナーベンダーが約80社協賛しており、主要プリンタメーカの最新鋭プリンタシステムとインライン接続をすることもあり、非常にアプリケーションが想像しやすく、また自動化による効率化が目立ってアピールされていました。思い起こせばHunkeler社は、2009年のInnovationdaysでは、「Hunkeler」と「Color」を合わせた造語、『HunColor』を謳い、近く始まるIJPフルカラー機によるオフセットの置き換えを見据え、BF加工+商印加工も含めた、より「高速」且つ「フレキシブル加工の自動化」、「幅広対応」を可能とする加工ソリューション”を目指していましたが、2015年でこれを実証したと感じました。それを代表するUW8/RW8(300m/分対応)、DP8(ダイナミック加工装置)、HL6(フレキシブルな刃を使用しないレーザーカット装置)、FC7(150m/分のタブロイド版/ブランケット版を自動切替する新聞加工システム)、SD7(200m/分の可変サイズに自動切替対応したブックブロックシステム)等が、インライン接続されアプリケーションを完成させていくラインは注目度が高く、参加者も多く質問をしていたことが印象的でした。“HunkelerInnovationdays2015”の後は、オランダに移動しRotaform社の視察に参加しました。Rotaform社は1872年創業(ビジネスフォーム印刷は1972年より)の同族系フォーム印刷会社で、日本市場と同様に、特にビジネスフォーム印刷が減少していく西欧市場において、年商26億の実績を上げられている企業です。その大きな要因として挙げられることは、@ホワイトペーパーファクトリー化による効率化とコスト改善。「事前印刷+モノクロプリンタ」によるデータプリントサービスを、「フルカラーIJPによる、白紙原反から一気に成果物を作成することによる効率化」と、「用紙在庫管理含めたサプライチェーンの改善」を実現。Aビジネスフォーム印刷のみならず、データプリントサービスも減少している中でのホワイトペーパーファクトリー化でも補えない、売上減少に対するE-Serviceの事業化拡大と理解しました。特にビジネスフォーム印刷全盛期には10台あったオフセット輪転機が、現在では2台となり、主力はフル弊社においては、毎日集荷があり、翌日配送、時間指定など様々な顧客の要求があるため、他社との差別化を目指した、なお一層の創意工夫が必要だとあらためて感じた。ツアー中日に「ユングフラウヨッホ登頂」に参加。真冬の広大な山々と、澄み切った青い空の絶景を堪能できました。また、あまりに桁外れなスケールのスキー場には度胆をぬかれました。ありがとうございました。ユングフラウヨッホ山頂HnkelerDP8加工機Rotaformブリーフィング