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18より広い視野に立って!(株)宮腰デジタルシステムズ佐藤和茂宮腰精機株式会社武藤浩今回のツアーでは2日間の日程で“Innovationdays2015”の展示会を見学しました。見学に先立ち、日本からのツアー見学ということで、Hunkeler社からも歓迎を受け、Hunkeler社会長を初めとする挨拶の後、展示会の概要説明会がありました。プロジェクターを使った説明では、Hunkeler社の概要として会社の紹介,製品についての説明の他、今回展示されている各社の機械の特徴が紹介されました。説明は、日本の代理店であるKsカンパニーの飯塚さんが担当され、丁寧に説明していただいたため、英語の苦手な私にとっては大変助かりました。実際の展示会場は予想以上のにぎわいで、Hunkeler社の実績・注目度を目の当たりにしたと同時に、ヨーロッパでも各種加工機・フィニッシング機械の需要が多いことも実感できたような気がします。また、オランダのRotaform社の見学では、ロタフォーム社の紹介とオランダキヤノン社のプレゼンも行われ、海外の印刷会社を見学する機会はなかなかないことなので、大変新鮮でした。海外の経験が少なかったこともあり、今回の視察ツアー参加を通して、自分がいかに狭い場所で仕事をしていたかということを痛感しました。同ツアーには、関連会社から多数参加されており、その方たちと関わりを持てた事が、何より貴重な体験であったと改めて感じています。また、Hunkeler社の最新機を見学し、デジタル印刷機だけではなく、加工機その他フィニッシングや関連機器の需要と関心の多さに驚いたと同時に、我が社でもより良い機械をお客様に提供していかなければと思いました。プリンターの印刷品質が向上し、各社1200dpi機が主流になってきている中、さらに、付加価値の高い製品にするためには、書籍、小冊子、カタログ、新聞等、インラインで最終仕上げまで行う機械が益々増えてくると思われます。展示機でも、プラウ折、折丁、カット+スタック等々、スリットや断裁を経て、1ラインで最終製品まで生産ができる機械が多く、完成度も非常に高かった。多様なニーズに対して、生産する機械についても、様々な仕様に答えるべく進化していかなければならないので、見習うべき姿勢がHunkeler社にはあったと感じています。印刷品質や加工精度が向上するにつれて、検証装置も重要になってくると思われます。日本では、ページ物に対して、各種バーコードの検査装置を使用することが多くなっているが、今回の展示では組み込まれている機械はあったものの、思ったより少ない印象でした。今後、この分野でも需要が多くなってくるのではと思います。Hunkeler社のレーザー加工機は展示機の中でかなり注目されていました。“DRUPA2O12”で最初に発表され、3年の歳月を経てソフトを含めた開発を終え、本格的な販売に至ったとのこと。レーザー加工機は開発費がかかるため、どのメーカーも高価になってしまうが、Hunkeler社では、通常の加工の他にセキュリティー加工の可能性を提案することで、更なる高付加価値をアピールしている。機械の性能と同時に運用の提案TopicsカラーIJP機。且つこれまでの請求書を代表するDPSアプリケーションの他、個別フルカラーアプリケーション(パーソナルDM等)の開始に伴い、E-Serviceを立上げ、それを各々付加価値化して業務拡大をしていったことは、新たなフルカラーIJPソリューションのあるべき姿として写りました。現在Rotaform社では、売上の55%がE-Serviceと伺いました。今後、フルカラーIJPによるホワイトペーパーファクトリーに進む中で、E-Serviseの取り組みによる新たな事業拡大を立ち上げれるメーカーやベンダー、協力会社との連携が活発になっていくのではないかと感じます。最後になりましたが、貴重な体験・経験をいただけました本ツアーを企画いただきました、日本フォーム印刷連合会、印刷出版研究所様、また、共にツアー参加で情報交換させていただきました皆様に、この場をお借りして御礼申し上げます。Innovationdays会場内フリーフィング