その他関連データ 2001.2

 

印刷インキ Printing Ink

■平版インキは生産、出荷販売とも好調に推移
■出版向けは不振続く
■印刷インキの単価は下落続く

 200011月の印刷インキは、生産量が0.5%減少し4261トン、出荷販売量が1.6%増加し44954トン、出荷販売額が1.6%増加し3086400万円となった。出荷販売額は10ヶ月連続の増加となった。
 内訳をみると、主力の平版インキは生産量、出荷販売量とも増加し、出荷販売量は23ヶ月連続となった。またもう一つの主力である特殊グラビアインキは生産量が0.6%減少し9ヶ月連続の減少となったが、出荷販売量は13ヶ月連続の増加となっている。凸版・凸輪、ゴム凸版、出版グラビアなどの出版向けは不振が続いている。
 単価の下落は続いており、平版インキの1kg当たり出荷販売額は前年同月に比べ31.7円下落した。国内卸売物価指数でみても、平成7年平均を100とした指数で56.1となっている。
 輸出入をみると、輸入量は7.0%の減少、輸出量は0.7%の減少となった。
 10月の原料油脂の消費動向をみると、あまに油以外の大豆油等のその他が51.8%と激増し、あまに油とその他の比率は4555となった。【参考】化学工業統計(経済産業省)、印刷インキ工業会

200011月の印刷インキ生産、出荷販売、在庫

 

情報記録物 Information Recording Material

■フレキシブルディスクは21ヶ月連続の減少
■光ディスクは書換型、追記型とも減少
■電子出版物の新刊発行点数は4.8%減少し178

 200011月の情報記録物の生産動向をみると、フレキシブルディスク(フロッピーディスク等)は前年同月比46.0%減少し、65397枚と21ヶ月連続の減少となった。また光ディスクも情報の記録・消去が多数回可能な書換型光ディスクが20.3%減少、情報の記録が一度だけ可能な追記型光ディスクが33.1%減少と軒並み減少となった。
 11月の電子出版物の新刊発行動向をみると、CD+書籍は増加したものの、CD-ROM単体やCD-ROM+書籍等が減少し合計で4.8%減少し178点となった。
【参考】機械統計(経済産業省)、「出版月報」(出版科学研究所)ほか

200011月の情報記録物生産量

200011月の電子出版物新刊発行点数

200011月のシングルCD売上

■2000年11月のゲームソフト売上

 

印刷関連機械 Printing Machinery

■印刷、製版、製本、紙工機械の総計生産金額は6月連続の増加
■印刷機械の生産台数が昨年12月以来2タ増加を継続中
■パソコンは11ヶ月連続して2タ増加

 2000年11月の印刷・製本・紙工機械の総計生産金額は前年同月比9.3%増加し230億6700万円となった。6月連続の増加。これは主力の印刷機械が22.6%増加と4月連続して二桁増加したためで、その他の製版機械は20.9%、製本機械は15.6%、紙工機械は30.6%、それぞれ減少した。
 生産台数を見ると、印刷機械は18.2%増加し12ヶ月連続して二桁増加したものの、製版機械は15.0%、製本機械は15.1%、紙工機械は33.3%と軒並み二桁の減少となった。
 事務用機械をみると、B3版未満のオフセット印刷機である事務用印刷機は12.1%減少し31ヶ月連続の減少と不振が続いている。謄写機は25.5%の減少、日本語ワープロは78.5%の激減となった。
 電子応用装置をみると、パソコンは18.9%増加し11ヶ月連続の二桁増加となった。プリンタでは、インクジェットとプロッタの好調が続いている。ページプリンタは3月連続の二桁減少となった。
【参考】「機械統計」(経済産業省)

■2000年11月の印刷、製版、製本、紙工機械生産

■2000年11月の事務用機械、電子応用装置生産

 

フイルム Film

■白黒印画紙は不振続く
■プラスチックフイルムは包装用が減少、ラミネートが増加
■プラスチック建材は13ヶ月連続の増加

 2000年11月の写真感光材料をみると、特殊用白黒フイルムの生産量は前年同月比1.5%増加したものの、出荷販売量は11.9%、出荷販売額は9.5%のそれぞれ減少となった。また、白黒印画紙は生産量、出荷販売量、出荷販売額とも減少した。
 プラスチック製品をみると、ラミネートプラスチックフイルム、プラスチック建材は生産量、出荷販売量ともに増加した。一方、包装用プラスチックフイルム、中空成型容器は生産量、出荷販売量とも減少した。
 日本ポリプロピレンフイルム工業連合会が発表したポリプロピレンフイルムの出荷量は、OPPフイルムが0.2%の増加、CPPフイルムが6.2%の増加でいずれも4月連続の増加となった。
 日本ポリオレフィンフイルム工業組合が発表したポリエチレンフイルムの出荷量は、LDPEフイルムが0.5%の減少、HDPEフイルムが3.1%減少し6月連続の減少となった。
【参考】化学工業統計、プラスチック製品統計(経済産業省)ほか

■2000年11月の写真感光材料生産、出荷販売、在庫

■2000年11月のプラスチック製品生産、出荷販売、在庫

 

広告 Advertising Business

■広告業合計売上高は14ヶ月連続の増加
■SP・PR・催事企画の不振続く
■通信販売売上高は3月ぶりの増加

 2000年11月の広告業売上高は4.2%増加し4670億円と14ヶ月連続の増加となった。印刷関連媒体では、新聞は金融・保険等の需要が伸び4.6%の増加、雑誌はファッション等の需要が伸び3.9%の増加、交通は9.3%の増加、折り込み・DMは11.2%の増加、SP・PR・催事企画は18.0%の激減となった。印刷媒体以外ではテレビが好調で6.1%増加し14ヶ月連続の増加となったほか、ラジオ、海外等が増加した。企業向けサービス価格指数をみると、テレビCMが5.3%上昇した。
 11月の情報サービス業売上高は8.9%増加、通信販売売上高は2.8%増加となった。
 サービス業売上高をみると、映画館は39億円、劇場・興行場は65億円、興行団(音楽)は38億円、遊園地・テーマパークは269億円のそれぞれ売上げとなった。前年同月と比較した売上高増減率を(増加−減少)でみると、映画館は△43.6(10月△46.4)、劇場・興行場・興行団は+21.1(同+3.5)、遊園地・テーマパークは△31.0(同64.4)となっている。
10月の広告業売上高は確報値に補正が行なわれています。ご注意ください。
【参考】特定サービス産業動態統計(経済産業省)ほか

■2000年11月の広告業売上高

■2000年11月のサービス業売上高

■2000年11月の売上高

 

景気指数 Business Index

■設備投資の先行指標である機械受注額が12ヶ月連続の増加
■個人消費の低迷続く
■1の月例経済報告で「生産は堅調に増加」→「生産は増加のテンポが緩やか」

2000年11月の産業活動の動きをみると、鉱工業生産指数は前年同月比3.3%増加、設備投資の先行指標である機械受注額は22.0%と大幅増加し12ヶ月連続の増加となった。また新設住宅着工戸数は2.2%の増加。新車販売台数も2.9%の増加となった。1の月例経済報告では、8からの「生産は、堅調に増加している」との判断を「生産は、増加のテンポが緩やかになっている」と後退させた。
個人消費の動きをみると、サラリーマン世帯の名目消費支出は3.0%減少し7月連続の減少、大型小売店販売額は9月連続の減少、コンビニ商品販売額は5.7%の増加となったが、既存店ベースでは1.1%の減少となっている。1の月例経済報告でも、「個人消費は、収入がやや回復してきたものの、おおむね横ばいの状態が続いている」との判断を継続した。
 雇用面では、完全失業率が4.8%、有効求人倍率は0.65倍となった。所定外労働時間は前年同月より0.3時間増加した。1の月例経済報告では、「雇用情勢は、完全失業率が高水準で推移するなど、依然として厳しいものの、残業時間や求人が増加傾向にあるなど改善の動きが続いている。」と8からほぼ同様の判断となっている。
 金融・物価面では、企業倒産件数が依然として高水準となっているほか、原油価格がさらに上昇している。
【参考】月例経済報告(内閣府)

■2000年11月の主要景気指標

■2000年11月の主要景気指標

※完全失業率、有効求人倍率、東京円相場、日経平均株価、NYダウ工業平均は前月差。労働力人口、所定外労働時間は前年同月差。
※★印は速報値

 

 

 

資料:日本印刷産業連合会「印刷関連資料機材データ」より

 

 

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