「フォーム印刷市場の動向とDPSの事業の展開」

フォーム印刷業界の調査



フォーム印刷業界の調査
 この調査の中でやはりユーザー別のシェア、どういうユーザーがどういうふうに多いかというシェアが出ております。今まで何度もこういうデータを見て皆さんといろいろなお話をしますが、やはり皆さんの感じ方として、金融業がもう少し多いのではないかというふうに感じられているところが非常に多かったようです。ただ、今回の調査でもやはりトップは製造業の22.3%。このところずっと製造業が一番多くなっているようです。そして2番目が金融業の14.9%。官公庁が14.3%。卸小売業が13.2%。情報サービスが10.6%。そしてあとはごらんのように物流輸送6.2 %、通信サービス3.7 %、その他が6.4 %ありますが、この範囲に入らないものです。
 この調査のデータが発表されているここ3年、4年ほどの変化を見てみますと、幾らか変化しているのは金融が約2%減ってきました。そしてプラスになっているのが学校、この部分が約2%、そして官公庁が実は3%増えています。私どももよくわかりませんが、景気が悪くて影響を受けてみんなしぼんでいくけれども、役所、学校というようなものだけは別でどんどん増えているということが言えるのではないでしょうか。あるいは予算制だからどんどん増えているのかもしれません。
 ただ、これはあくまでもユーザー別のシェアというのはフォーム印刷業界の皆さんの会社の売上に占めるアンケートの数字ですから、逆に言うと値段がどんどん下がればシェアが落ちるでしょう。そういう意味ではまだまだこの辺(官公庁)にあるのではないですか。
 この辺のプラスとマイナスの変化というのは、皆さんはどんなふうにお感じになりますか。自分のところでもひとつチェックをされてみたらいいのではないでしょうか。実はこういう変化の中で、例えば今、携帯電話のようなものが増えてきて、ああいうものが新しい産業として起こっているので、いわゆるフォームの産業の中でも通信サービスあたりの部分がもっと増えてきていそうな気がしていたのですが、この数字の変化の中ではさしたる動きは見えませんでした。