日本フォーム工連・第5回(平成12年9月)理事会

無駄な競争に歯止め傾向

 日本フォーム印刷工業連合会の平成12年度第5回理事会が、9月13日(水)午後1時30分から東京・紀尾井町のホテルニューオータニ会議室で開催された。

[1]出席者

城戸会長、福田副会長、瀬戸副会長、君田副会長、山本専務理事、朝日常任理事、両角常任理事・日浦常任理事、松井常任理事、柴藤常任理事、四條常任理事、池田常任理事、福田(学)常任理事、天野常任理事、松田常任理事、渡辺北海道会長、笹氣東北会長、藤沼中部会長、川瀬関西会長、関四国会長、岡本九州会長、吉田理事、福武理事、柳田理事、浅井監事、瀬戸顧問

以上26名

[2]議 題

   (1)委員会報告
   (2)日印産連等関連報告

   (3)各工業会報告

[3]議 事 城戸会長の開会挨拶のあと議事に入った。

 

委員会報告

公正取引推進委員会(福田学委員長)

 前回の理事会で経過を報告したが、(財)経済調査会発行の積算資料「印刷料金2000下期版」は、会員の皆様の協力を得て先般実施したアンケート調査の結果や他調査会積算資料等を参考にして全般的に見直しが行われ、この度発刊されたので、官公庁等の入札積算の参考とされたい等報告された。

資材委員会(日浦委員長

 7月の用紙事情について、上級紙、塗工紙とも国内出荷は前年同月比で増加して好調を持続しているが、前月比では共に伸び率が下回った。しかし、既に1年以上好調が続いていることと、IT関連の安定需要、オリンピック等の秋の特需も見込まれるため、上級紙、塗工紙については堅調な需要が予測される。一方下級印刷紙は漫画離れによる低迷がひどく深刻である。輸入紙の7月実績は、塗工紙29,430トン(コート紙14,890t前年比2.5倍、中質コート14,540t前年比4.5倍)PPC15,102トン前年比34.3%増(インドネシア13,699t27.3%増)となっている。フォーム用紙のメーカー生産は前年同月比0.6%増、国内出荷は夏期不需要期の関係から2.6%減となり、昨年8月以来11ヶ月ぶりに3万トン台を割り込んだ。価格は強含みで推移している等報告された。

技術委員会(君田委員長)

 先週の水曜日に委員会を開催して、今年度の技術セミナーについて詰めの検討を行った結果、11月15日(水)の午後2時から東京・茅場町の鉄鋼会館において、講師に日本ユニシス(株)asban.com事業部の堀田和雄事業部長を迎えて、「やさしいe−ビジネス、業種別事例に見る印刷業とe−ビジネスの共存」をテーマに開催することとした等報告された。

国際委員会(四條委員長)

 IBFIの専務理事が未だ決まらないことに加えて、ビル・マイケル会長が突然辞任することになった。会長の任期は12月末まであるが、それまでは空席のままでいくとのことである。IBFIも業態の変わり目を迎えて、組織の在り方の検討が行われており、例年11月に開催される年次総会についても、いつもなら既に開催案内が届いている時期であるが、まだ来ておらず今年度の年次総会がどのような形になるのか懸念されるところである等報告された。

業務委員会(柴藤委員長)

 平成13年度版全国会員名簿の作成について、各地区工業会に名簿データの更新をお願いしているが、間も なく提出期限なので、まだ提出していない工業会は至急手配願いたい。来年1月の発行を予定しており、また、新名簿に基づき平成13年度・14年度の会費を再計算することになるので、遅滞のないように協力を願いたい等要請があった。続いて8月度の月次計算書が説明され承認された。

市場調査委員会(池田委員長)

 先般実施した「フォーム印刷市場動向に関するアンケート」の調査概要が報告された。発送総数は工業会加盟企業全数の209通、回答総数は82通で回答率は39.2%であった。昨年の回答率は36.9%であったので若干上回る結果となった。回答率は期待した50%には達しなかったが、前回同様、大手会員企業の大半が回答しているので、統計データとしての信憑性は高いと考えている。アンケート内容については、これから分析を行い次回の理事会では報告できると考えているが、アンケートで寄せられた「自由意見」については、別紙に原文のまま記録したので参考とされたい等説明された。

日本印刷産業連合会等関連報告

 8月2日に開催された日印産連総務委員会の概要が城戸会長から報告された。2000年印刷月間の運営に関する件、臨時総会開催に関する件、常任役員会及び理事会の議案に関する件、平成13年度調査研究事業課題についての依頼について、印刷産業将来展望検討委員会の報告について、産業再生法及び新事業創出促進法の特定業種指定について等が説明された。続いて、日印産連経営委員会の平成12年度事業計画概略について、フォーム工連委員である瀬戸副会長から説明があった。他に資料として、平成13年度税制改正要望案と環境委員会事業計画概略が配付された。

各工業会報告

 各工業会から最近の工業会活動状況並びに活動計画等が報告された。価格復元の問題に関しては、「フォーム印刷物ご発注に関するお願い」についての取り組み状況を中心に報告され、自由競争原則の中でも無駄な競争が無くなるような方向に、会員の意識が徐々に向いてきているとの報告が多く出された。次に、今回の東海地方の集中豪雨で被害を受けた会員に対して、フォーム工連として「お見舞い状」等何らかの対応を行ってはどうかとの提案が諮られ、被害状況を調べて早急に対応することとした。また、慶弔等に関する内規規定が不備なので、業務委員会で早急に検討することとした。最後に閉会挨拶で福田泰弘副会長から、値上げ問題については、どこも疑心暗鬼の気持ちがあるようだが、トッパン・フォームズとしては、不退転で臨むことにしている。また、会員の苦情等には個々に対応できないので、短期的にでも何らかの機関を設けて対応してはどうか等の意見が述べられ午後2時45分に閉会した。

 

 

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