日本フォーム工連・第1回(平成13年4月)理事会

平成13年度通常総会議案書(案)を承認

 日本フォーム印刷工業連合会の平成13年度第1回理事会が、4月12日(木)午後2時から東京・茅場町の「鉄鋼会館」会議室で開催された。

[1]出席者

城戸会長、瀬戸副会長、君田副会長、山本専務理事、両角常任理事、日浦常任理事、柴藤常任理事、四條常任理事、福田(学)常任理事、天野常任理事、松田常任理事、渡辺北海道会長、笹氣東北会長、藤沼中部会長、川瀬関西会長、柳田西中国副会長、岡本九州会長、吉田理事、福武理事、日暮監事

以上20名

[2]議 題

(1)平成13年度通常総会付議議案に関する件
(2)委員会報告
(3)日印産連等関連報告
(4)各工業会報告

[3]議 事  城戸会長の開会挨拶のあと議事に入った。

平成13年度通常総会付議議案に関する件

 山本専務理事より、6月14日に開催される平成13年度通常総会に上程される議案に関して、別紙議案書(案)に基づいて説明があり、審議の結果原案通り承認された。今年度の議案は、定例議案の平成12年度の事業報告、収支決算報告関係と新年度の事業計画案、収支決算案関係の2議案のみで、人事関係の議案はない。新年度は、フォーム印刷市場の動向調査を4年ぶりに外部の専門機関に委託して本格調査を行う予定で、そのための予算として行事準備金の取り崩しが承認された。

委員会報告

資材委員会(日浦委員長)

 昨年の今頃の状況を振り返ってみると、一昨年(平成11年)秋に王子製紙と日本製紙の営業本部が試算した印刷用紙の需給動向で、両社とも平成13年には供給不足と予測し、実際昨年(平成12年)の1〜3月の荷動きも予測を大幅に上回るハイペースで伸びていて、平成12年の暮れにも供給不足の事態が起こり得る可能性があった。しかし実状は、昨年末は供給不足とはならず様子が全く変わって、今年の春需では再度の価格復元を目論んだものの在庫が増えて、そのような状況にはなっていない。平成13年2月の紙合計の生産、出荷については、前年の高水準と景気の低迷により、マイラインのプラス効果があったにもかかわらず、2年ぶりに前年を下回った。在庫は季節要因と需要の予想外の低調から増加している。価格については、大手製紙メーカーは減産を続けながら価格維持に努めているが、需要減退による在庫増及び東南アジア最大の製紙会社APPの在庫調整のための安値等があり、価格は弱含みで大口需要家より値下げの要求も出て来ている等報告された。

技術委員会(君田委員長)

 平成12年度の技術座談会を3月14日の2時から4時半まで鉄鋼会館会議室で開催した。テーマは、「フォーム印刷産業におけるプリプレス工程及び刷版工程のデジタル化の現状と課題」で、技術委員会メンバー4名にゲスト4名を迎え8名で議論を行った。デジタル化の現状は、参加各社の内容には若干の差はあるが、先行会社は1986年頃から着手し、試行錯誤しながら現在までにソフトのバージョンは三世代から四世代に係わっている。フルデジタル化しなければ使用に耐えない、また、将来はこの方向に向かうであろうとの認識で概ね一致した。阻害要因として、各社が苦労している現状が議論され、実用化したものと実験をしているフェーズとは、まだまだ乖離があるとの認識であった。座談会記録は、追って会報に掲載されるので参考とされたい。また、日本フォーム工連として、ビジネスフォーム業界でのデジタル化対応の「e―マーケットプレイス」を今後検討すべきであるとの意見がだされ、平成13年度の技術委員会検討テーマとすることとした等報告された。

国際委員会(四條委員長)

 本年5月20日から25日まで北京で開催される第7回世界印刷会議について、参加申し込み状況は現在82名であるが、日印産連としても何とか百名までには持っていきたいと考えているので是非協力願いたいと要請があった。次にIBFI会費について、年会費が減額になることは既に報告済みであるが、IBFIの会計年度が1月から始まることから、また、担当者が替わったことによる不手際もあり、日本フォーム工連に対して督促があったので、会計年度が4月から始まること、例年6月の通常総会後に送金していること等を説明して了解を得た。IBFIも独自で存続していけるかどうかを議論しているところで、他の業界との連携や合併を模索している模様である等報告された。

業務委員会(柴藤委員長)

 今年度の海外研修旅行については、9月にシカゴで開催される「PRINT・USA・2001」見学をメーンテーマに企画しているが、先月の理事会で、時節柄、従来の旅行社の他にも見積もりを取ってはどうかとの意見がだされたことから、業界の大きなユーザーであるヤマト運輸に事情を説明して見積もりをお願いした、と両社の見積書が提示された。従来の旅行社ジャパンツアーシステム(前スーパーソニック・ツーリスト)は、主要株主がジャルパックであることから往復航空機は日本航空利用で493,000円、ヤマト運輸は全日空の共同運行便利用で440,000円の見積もり価格である等説明された。これを受けて、意見交換を行い今後もその都度見積もり合わせをするということで、今回はヤマト運輸にお願いすることとした。

日本印刷産業連合会等関連報告

 3月27日に開催された日印産連総務委員会の概要が城戸会長から報告された。平成13年度事業計画(案)並びに収支決算(案)について、印刷産業界新年会について、第7回世界印刷会議について、「Printing Frontier 21」説明会について、ISO TC 130 JWGI会議(米国)への委員派遣について、著作物再販制度の取扱いについて等説明があった。続いて、日印産連経営委員会の審議概要について瀬戸政春委員から、また、同市場調査委員会の審議概要について日浦勝好委員からそれぞれ説明があった。

各工業会報告

 各工業会から最近の需要動向等厳しいマーケット状況、理事会、ゴルフ大会等工業会の活動状況並びに通常総会等今後の活動計画等について報告があったが、各地区工業会とも日本フォーム工連に習って、次第に活発な意見交換が行われるようになってきたとのことである。また、圧着特許に関して、特許料を支払わないで製造している業者が相当数あり不公平になるので徹底してほしい、と二つの地区工業会からトッパン・フォームズに要請があり、最後に瀬戸副会長の挨拶で閉会した。

 

 

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