■第27回:「インキのトラブル」
戸津川 晋(東洋インキ製造株式会社・広報室)
「インキのはなし」も組成や種類そして乾燥性や流動性など、印刷インキについて直接印刷業務に関わりのない人にも知って戴くということで、基本の基本を述べてきました。今回と次回の 2回にわたっては、印刷インキに関わりのあるトラブルや事故について学ぶことにしましょう。
印刷においてのトラブルは実に複雑で、インキ自体が流動性を失ってしまう「リバリング」など単一の要因で起こる場合もありますが、大半は湿し水とインキの関係のように、複数の要因が重なって起こることが多く見受けられます。
トラブルの要因を大きく分けると機械に類するもの、消耗資材に類するもの、操作と技術に類する人的なもの、作業環境に類するもの加工に類するもの、保管や保存状態に類するものに分けることができ、複数要因が重なったトラブルでは、機械・消耗資材・操作技術・作業環境・後加工・保管環境の6つもの要因が入り組んで、品質事故が起きる事も珍しくはないのです。
ここでは、オフセットインキを中心に、比較的発生頻度の高い起こり易いトラブルの原因、見分け方、救済と対策について述べることにしましょう。

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