■第8回:「世界を広げる点字印刷」
視覚障害を持つ人達が文字の世界と接するのが点字です。 これまで紹介してきた建材印刷技術の一部の応用展開が、実はこの点字印刷に生かされているのです。
そこで、大量の複製を目的とする印刷技術を利用した点字印刷は、技術開発の大きな課題の一つとなっていました。 ここでは、点字印刷の方法とその発展のいくつかをご紹介します。
しかしこの方法では、点が崩れ易く、摩耗性にやや劣り、あまり多くの使用回数に耐えられないという欠点があります。
しかし、この方法は突起の形状が不確定になりやすく、誤読の原因になるという欠点を持っています。
もう一つは、発泡カプセルを用いた特殊用紙を使うものです。 点字を黒いインキでこの特殊用紙に印刷し、赤外線で加熱するもので、印刷部分が立体的に膨らみ、点字として用いることができます。
現在、点字印刷はシルクスクリーン印刷が主に使われていますが、点字印刷の技術が発達することにより、今まで手間がかかり不可能だったものが、比較的簡単に点字印刷できるようになりました。
最近よく街角で点字ブロックを見かけます。 また駅の切符売り場では、点字表示の料金表や構内案内図なども見かけられます。 さらに、点字付カレンダー、点字付名刺、自動販売機のシール、エレベータのボタン表示シールなど、視覚障害者が街に出かけるための助けとなるものが、次第に多くなってきています。
これら点字印刷の開発で最も必要なことは、健常者と視覚障害者が同じ距離で、同じ視点で考え、行動するということです。 その意味で、この新しい印刷技術を応用した点字印刷は、画期的な開発技術であるといえるでしょう。

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