■ページ本文テキスト■

16トピックス「印刷業界から見た『AR』への期待」AR-City大阪サミット9月12日、大阪北区の大阪市中央公会堂で、大阪未来都市つくりの「AR-City大阪」構想を進めるオープン・ビジュアリゼーション・センター(OVIC)主催のサミットの協力団体の一つとして加わり、「印刷業界から見た『AR』への期待」と題して専務理事の山口実が講演。OVICは「新たな価値を創造し、多様な人々が交流し、知的人材の集積と情報発信」を目指した街づくりとして、世界に先駆けた未来都市のモデル地区を大阪に構築する目的で活動を行っている。今回のサミットではこの未来都市づくりに向けてARの持つ可能性について、ソフトウェア開発、メディア、ハードウェア開発と、多角的な視点から具体的事例や取り組みを紹介した。サイバネットシステム(株)の吉川氏が基調講演を行ない、ARソフトを提供しているmetaio社の根本氏、セカイカメラで有名な頓知ドット(株)の山中氏、(株)ネクストシステムの木村氏からはARを用いた広告宣伝、販促、観光プロデュース。(株)アンビションからはARゲームを用いた街おこしや観光業のアイデアを発表した。唯一印刷業界から講師として参加した専務理事の山口からは、印刷業界の実情を発信するとともに、紙メデイアと電子メディアの利点を上げながら、ARは印刷メディアと電子メディアの間の溝を橋渡し、印刷を真に双方向性のメディアにする可能性について話した。さらに、AR事例として大阪の太閤園様の協力を頂き、「結婚式パンフレット」から披露宴の動画がスマートフォンに現れるARのデモを紹介した。この大阪のサミットには、フォーム工連はじめ印刷関係者も多数参加され、約150名が聴講された。*AR:AugmentedReality(拡張現実)講演する山口実専務理事AR-City大阪サミットの会場風景