■ページ本文テキスト■

8紹介などを明らかにした上で、「今や、業態変革の段階ではなく、新しいビジネスを立ち上げるという起業の段階に来ている」と述べ、今後に向けた展望を示した。このあと、「放談会」に移り、溝口剛司(レスター工業(株)社長)、土井重寛((株)イセト「印刷産業におけるクラウド化の影響について」を開催技術セミナー技術委員会(丹羽喜一委員長)は3月27日、「印刷産業におけるクラウド化の影響は」をテーマに、日本印刷会館2階会議室に約80名が参加され、セミナーを開催した。総務省も行政コストの大幅削減や、業務の標準化と電子化の早期立ち上げのために、自治体クラウドによるIT化の推進を行なっており、事務の革新とともに歩んできた、フォーム業界にとって大きな影響があると予測される。そこで、(株)クラウドジャパンの佐藤敏郎氏を溝師に迎え、クラウド社会における様々な変化について語って頂いた。世界では8億人が利用しているフェイスブックは、インターネット利用の3/4のシェアを占めているなどソーシャル革命が起きている。タブレット端末の普及などを引き金に「ポストPC時代」の到来が直近で、「これまでの主流だったクライアント・サーバ型PCに代わり、クラウドコンピューターの時代」がきている。日本でも急速に普及している高速無線LANのWi-Fiなど、クラウドコンピューターを利用する環境が整ってきている。クラウドのメリットは「PCの故障、盗難、災害に遭ってもデータが護られ、社内外、国内外問わずデータにアクセスできる。さらに情報漏洩の危険がなく、サーバーも管理も不要になる。これによって在宅勤務や遠隔勤務が実現しやすくなる」と話し、まさに事務革新である。身近なクラウドの活用例として、グーグル社の「Google…Apps…for…Business」やマイクロソフト社の「Office…365」を、月額600円程度の低料金で利用できるクラウドとして紹介。「ポストPC時代になり、PCやOSが重要でなくなった。印刷業界をはじめ、さまざまな業界でパラダイムシフトが起きてくる。既存のビジネスにこだわることなく、チャンスとして環境対応業としてビジネスを変えていく必要がある」と述べた。我々の業界も、自社が何業を定義とするかを見極める時期にきているようである。トピックスー技術顧問)、基調講演を行った山口氏の3氏によるディスカッションが行われた。そこでは、AR(仮想現実)技術を使ったビジネス展開を始め、最新のデジタル印刷技術、人材育成、BF製品の動向など、幅広いテーマにわたって活発な意見が交わされた。