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7トピックス日本印刷産業連合会「2012年9月印刷の月」記念式典開催印刷功労賞に福田学氏、印刷振興賞に松尾富正氏、石坂満氏が受賞第11回印刷産業環境優良工場表彰奨励賞を東洋紙業習志野工場が受賞(社)日本印刷産業連合会主催の「2012年9月印刷の月」記念式典が9月12日、東京・千代田区のホテルニューオータニ「鶴の間」で開催され、日印産連10団体の会員、来賓、関係者など約600人が出席した。第1部の記念講演では、朝日新聞社・政治担当編集委員の星浩氏を講師に招き、「日本の政治のゆくえ」を演題に講演。星氏は、総裁選挙を目前に控えた二大政党の動向や思惑や、各候補者などについて、取材で得た生の情報を中心に講演した。引続き開催された記念式典では、主催者を代表して足立会長が挨拶され、大阪の校正印刷会社を起因した胆管がん問題についてふれ、「残念ながら会員企業への調査では、労働衛生面での対応が不十分であることが判明した。この現実を真撃に反省し、改善に向けた体制整備を進めていく」と、業界全体での取り組みを強調。日印産連が本年7月に立ち上げた労働衛生協議会において、労働衛生関連法令への理解を深め、遵法措置の徹底を図ることを盛り込んだ「健康障害防止対策基本方針」を策定したことを報告した。続いて来賓を代表して挨拶した経済産業省商務情報政策局・永塚誠一局長は、「今年は、印刷産業の労働衛生面において、国民から大変厳しい目が向けられている。注目が集まっている今こそ、正しい理解を得るための重要な機会であると捉え、印刷業界全体を挙げて、信頼回復と社会的地位の向上に向け、一層の積極的な活動を展開してもらいたい」と、早急な改善策の実行を強く呼びかけた。式典の閉会の挨拶では日印産連櫻井副会長が挨拶され、「公募ポスターのキャッチコピーは“印刷は、将来何が出来るようになりますか?”であるが、作者の隠れた意図は“印刷に将来があるのでしょうか?”との問いに私は思えてならない。かつて、印刷と文化は表裏一体であった。私も印刷を通して文化を変えられることが楽しかった。今もう一度、印刷と文化をくっつける取り組みをしていかねばならない」と熱い思いを語った。日印産連表彰では印刷功労賞12名、印刷振興賞16名が受賞を受け、日本フォーム工連からは、印刷功労賞に福田学氏、印刷振興賞に松尾富正氏、石坂満氏の3氏が表彰され、受賞者を代表して福田学氏が演壇上で表彰を受けた。第11回印刷産業環境優良工場表彰では、経済産業大臣賞を含めて17社工場が受賞され、日本フォーム印刷工業連合会からは、東洋紙業(株)習志野工場が奨励賞を受賞された。櫻井副会長閉会挨拶2012年9月印刷の月式典