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7新年明けましておめでとうございます。旧年中は日本フォーム印刷工業連合会会長・理事・事務局、各地区工業会の会長・会員の皆様には、ご指導とご協力を頂き厚くお礼申しあげます。中部の会員地区である愛知、岐阜、三重、静岡の各県の経済市場は、自動車メーカー、精密電子機器メーカー、映像機器メーカーやその関連の企業が多く、国内経済の低迷と、長引く円高基調や、海外での反日運動の影響を大きく受けることとなりました。さらに、暮も押し迫った総選挙等の政治的な混迷と合わせ、“内憂外患”の状況から脱出することが出来ず、輸出関連企業を中心として、大震災後の復興需要と経済成長への期待とは大きく乖離する結果となり、国内産業での需要に大きく依存する我々業界の業績へも、大きな影を落としています。また、現状においては当業界に対し大きな影響の実感はないものの、“情報流通”という側面では、スマートホン、タブレット型端末機の出荷台数が、PCを上回ったという報道にもありますように、その形態における変容を続けながらも、大きなトレンドとなってその変革の速さを増していることは、明確な事実として受け止めなければなりません。そのような、極めて厳しい経済的、社会的な背景の中で、業界が今後も存続し続けるためには、我々業界にとっての“新しい時代”を思考するとともに、その“新しい時代”におけるお客様のニーズとは何か、それをどのようして叶えて差し上げればよいのか、その方法(印刷物を含めた多様なメディア、ビジネスモデル)には何があるのかといった「課題解決」を、従来のフォーム印刷(業界)といった枠組みを超え、他の印刷業界は勿論、異業種とのコラボレーションも視野に入れた取り組みを積極的に進め、お客様の「希望をかなえる」とは何かを突き詰め、実現することが、我々業界がこれまで果たして来た社会的責任を果たしつつ、堅実な成長を続けるための最も近道であると確信しております。最後に、新しい年が希望に満ち、成長への礎たる年となるよう祈念しご挨拶とします。中部フォーム印刷工業会会長杉山悟希望をかなえる、メディアのかたち年頭所感