■ページ本文テキスト■

16パーソナル印刷製品の成長は続く見通しインフォトレンズ社(マサチューセッツ州、ウェイマス)は、2012年12月11日:「次世代のパーソナル印刷製品(Next-generationPersonalizedPrintedProducts)」と題した新しいマルチクライアント調査レポートの発行を発表した。フォトブックやフォトカレンダー、フォトカードといった製品の人気を追い風に、フォトマーチャンダイズ(写真を使った印刷製品)市場は過去数年に渡り力強い成長を遂げてきた。本レポートでは、カスタム印刷カード、連絡先カードや日記などの文房具、そして、写真を用いた室内装飾の動向に焦点を当て、「次世代」の印刷製品について分析している。今日の消費者は、日常的に購入する製品を通じて個性を表現している。印刷製品も、デジタル印刷機設置台数増加を背景に、こうしたトレンドに乗っている。デジタル印刷機は少量多品種の生産が可能な上、テキストや枠線、図柄、個人の写真などの要素によって消費者が印刷製品を好みによって選択できる新しい制作ツールや、ソフトウェアと連携している。「米国のパーソナル印刷製品市場は、2012年のおよそ1億1,300万個前後から2017年までに約1億5,800万件に成長することが見込まれている」と、同社フォトマーチャンダイズトレンズサービスのアソシエートディレクター、デイヴィッド・ハウター氏は述べる。「こうした製品の多くはかなり以前からあり、またこの市場は比較的成熟している点を念頭に置くべきである。パーソナライゼーションはこうした製品の多くに新たな生命を吹き込んでおり、その結果、減少や横這いでは国際委員会■北米印刷事情レポート(2013年1月〜3月)なく成長を実現している。」パーソナル印刷製品市場は主に、消費者に伝統的な製品を新たな方法で提案することで成長している。この成長は、製品を一人一人に最適化するだけでなく、新たにデザインすることができたり、新しい制作・発注方法を可能にしたりすることで促進されている。インフォトレンズはすべての製品カテゴリーにおいて、「適切なメッセージの発信や、製品の品質向上、そして、新たな顧客層の開拓に集中しながら、モバイル発注の仕組みを開発しプロモーションすること」を提言している。パーソナル印刷製品は、個人ユーザーの拡大を目指すフォトマーチャンダイズ(写真を使った印刷製品)を取扱う企業にとって絶好の選択肢である。さらに、こうした製品は季節性の影響を受けにくく、また、同じ生産設備で常に印刷されるため、生産効率の向上も期待できる。バリアブルデータ印刷量が増加スミサーズ・ピラ社の新しいレポート「2017年までのバリアブルデータ印刷の見通し("TheFutureofVariableDataPrintingto2017")」において、ようやく我々はバリアブルデータ印刷全体の成長市場を量的に把握できることになった。スミサーズ・ピラ社ではバリアブル部分と固定印刷部分の違いを追跡していないため、必ずしも精確な数値ではないが、「100%デジタル印刷」と「プレプリント+追刷りデジタル印刷」の合計を「上限」値としている。スミサーズ・ピラ社では、2012年の調査対象分野における印刷量全体(カタログとパッケージを除く。約234億6千万枚)のバリアブ