■ページ本文テキスト■

18はじめに昨年6月に開かれた世界最大の印刷総合機材展“drupa2012”は、「Alldigitaldrupa(byJAGAT)」と呼称されたように、デジタル印刷関連の新製品、新技術、ソリューションの出展や実演が相次ぎ、「デジタルがメインストリーム」への方向性を示した。この後、開催された日米欧の展示会、オープンハウスも流れを引き継ぎ、本格的なデジタル印刷時代の到来を告げた。本稿では「afterdrupa」として各展示会、オープンハウスと世界最大のデジタル印刷展示会“HunekerInnovationdays2013”の出展状況をもとにデジタル印刷機の最新動向を紹介したい。■「afterdrupaにみるデジタル印刷機の最新動向」有限会社メディアテクノス代表取締役井上秋男(JAGAT客員研究員)■展示会“GRAPHEXPO2012”は、10月7日〜10日まで米国シカゴで開催され約400社が出展した。drupaで出展されたトナー/インクジェットデジタル印刷機をメインに、後加工機、ITソリューションの連携により、POD、DM、ブックなどの多媒体印刷の実演が相次いだ。閉幕後、主催者から「PRINT2013成功への準備が整った」と発表された。IFRAEXPOから名称変更された「WorldPublishingExpo2012」は、10月29日〜31日まで独フランクフルトで開催され261社が出展した。上流部門ではコンテンツマネージメントシステム(CMS)を中核にスマートホン、ッピングアプリは主としてAppストア(42%)から入手したと回答しているが、友人を通じて知ったとの回答も37%にのぼった。さらに、ウェブサイトやフェイスブックも新しいモバイルアプリを発見する機会になっている。しかし、モバイルアプリが関わっているのは発見と愛着だけではない。ハリス・インタラクティブ社が8月に行なった別の調査では、米国のモバイルアプリ利用者の10人のうちの3人は、品物を探す時間を節約するために、小売業者にモバイルアプリを提供して欲しいと回答している。そして、4人に1人はモバイルアプリを通じて特典情報を提供してくれることを望んでいる。モバイルに対する投資をまだ行なっていない小売業者に対して一言忠告する。回答者の5人に1人は、モバイルアプリのない小売業者は、時代遅れに見えると回答している。モバイルアプリの利用と愛着のつながりをさらに示すものとして、ハリス・インタラクティブ社による調査の回答者の7%は、モバイルアプリを提供していないと小売業者に対する愛着が損なわれる可能性があるとしている。また、回答者の7%は、小売業者が顧客を大切にしていないことの表われかも知れないと回答した。一部のモバイルアプリ利用者は、他の利用者よりもショッピングアプリへの依存度が高い可能性はあるが、ハリス・インタラクティブ社とアドビ社の調査は、特にブランドに対する親近感やブランドの発見において、消費者はアプリに対して好意的であると指摘している。消費者はお気に入りの店にモバイルアプリを期待し、求めるだけではなく、相当数の消費者は新たなお気に入りの店を探すためにアプリを利用している。