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21■FMクレド連続講座ファシリティ・マネジメントによる企業経営セミナー全2回であることを、学ぶよい機会となったようです。以下、2日間のエッセンスを要約します。まず最初に、FM(ファシリティ・マネジメント)とはどういうものか。現在は「施設管理」と訳されることが多いですが、それはFMの一部の業務です。実際はもっと広義で、経営的視点に立って総務全体の業務を有効・適切に計画・運営・管理し、ダイナミックな企業活動の展開に貢献する全体的な取組みを指します。そのFMの要諦である言葉が、FMクレド15カ条です(図1)。(クレドとはラテン語で「志」「信条」「約束」を意味する言葉です)ファシリティ・マネジメントによる企業経営セミナーの目的は、こうした理解しやすい言葉でFMを実行するファシリティ・マネジ日本フォーム印刷工業連合会業務委員会と関東フォーム印刷工業会の共催で開かれた『ファシリティ・マネジメントによる企業経営』セミナーが、去る3月21日(木)と28日(木)の2回に分けて、それぞれ3時間という長丁場で行われました。延べ60人ほどの受講者が集まり、クレイグ・カックス(FMパートナーズ・ジャパン社長)講師の個性豊かな話の中、ファシリティ・マネジャーとしての心構えなどに熱心に耳を傾けました。日本ではまだまだ定着していないFM(ファシリティ・マネジメント)ですが、参加された企業の経営層の方々や、自社の総務業務の改善、顧客への総務業務の提案(BPO等)に携わっている方々にとって、FMはグローバルな視点から企業経営にきわめて有用性の高いものり商業、ブック、新聞、パッケージ分野への取り組みが進展している。Aデジタル印刷機の開発進展により速度、品質、コスト面での課題は解消傾向となり実用化を迎えた。Bビジネスモデルも従来の専用印刷から「商業とブック」「新聞と商業」「新聞とブック」などの複合印刷が後加工機連携により可能となり、範囲が広がった。今年後半は、afterdrupaの第二章として5月に“ChinaPrint”、9月に“PRINT13”、10月に“JGAS”が開催され、更に年末には“drupa2012”から18ヶ月後と発表された「Landa社NanographicPrintingProcess」の出荷が予定され、デジタル印刷の更なる普及加速が期待されている。図1