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24と訓練しています。“レポート”ではなく、“リポート”を出せと(笑)。資料として配布するのは報告書としてのレポートです。それは余り読まれません。なぜなら、そこにあるのは、“過去形”で書かれているからです。逆に、ファシリティ・マネジャーのリポートは情熱と提案が込められています。成果を出す手段があるのが“リポート”で、そこに書かれているものは、議論の中心になっていくものです」また、『リポートのないFMはFMではない』(クレドの言葉)、成果を出そうとしなければ訴えの意味もありません。その場合のチェック項目は、・上司、お客さんへのアライメントが取れているリポートしか書かない(自分のためだったらだめ)・過去形は会話にならない。未来の話をすると会話が始まる・あなたのメジャーはなんですか?基準はなんですか?・通勤は無駄な時間ですか?改善、目標がないのはFMではない。などです。データは単なる数値、しかしデータとデータを比較すると情報になります「次に、データと情報の違いを説明します。データはシングルポイントのもので情報ではありません。データとデータを比較してはじめて情報になります。当然ながら、数値化のないリポートはありませんし、メジャー(評価の基準)がないリポートもいけません。リポートはお金との対比がなくてはいけません。例えば、社員が就業中にインターネットを何時間やっているのかが分かるとします。するとその数字をコストに置き換えて、情報にしていくのです。そうしたリポートは会話を促すことにつながります。提案書は、会話を生んだリポートだったのか、評価の基準、それがメジャーなのですね。そうしたリポートからコミュニケーションが生まれるのです」コミュニケーションがとても重要です「ユーザーとのコミュニケーションを考えてみましょう。その基本は、信頼からです。信頼がないとコミュニケーションは生まれません。どうすれば信頼を得られるか?それは、約束を守ればよいのです。約束を守り、信頼を積み重ねていくことなのです。ファシリティ・マネジャーにとってユーザーはお客様ではありません。ファシリティ・マネジャーとしてのお客様は消費者ではないのです。たとえば自社製品を販売しているスーパーでいえば、お客様はその店舗のマネージャーなのです。彼が、私の会社の商品を棚に置くかどうかで消費者が選択する機会ができます。ファシリティ・マネジャーのお客様は、自分の商品を“解約”することができる人なのです。消費者には解約権限はありませんね。つまり、ファシリティ・マネジャーのお客様は、ユーザーではなくスーパーの社員なのですね。この点を分けて考えなくてはなりません。ファシリティ・マネジャーのお客様はあなたを解約できる人。その人との成果を出していくには、コミュニケーションが大切なのです」「次に、業者とのコミュニケーションを考えてみましょう。業者は、仕様書どおりの仕事をします。提案してくることはありません。そうしていくためには、アライメントが重要です。アライメントからスタートし、次はなぜあなた(業者)を入れているのかを説明します、ファシリティ・マネジャーとしてのあなたの延長戦で役割を果たしてもらうようなミーティングをします。最初は業者の営業マンの方と話をしますね。その営業マンは本社に帰って報告するのですが、その営業マンの