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25上司である部長も巻き込んでいく必要があります。営業マンの後ろにいる部長を説得します。そのためには、契約書を書く場合に、ファシリティ・マネジャーとしてのあなたの考えていることをできるだけ細かく契約書の中に入れていけばよいのです。文書化して行動を決めていく、これがファシリティ・マネジャーとしてのやり方です」「冗談ですが、毎日1時間クレイグ(ファシリティ・マネジャーのあなた)を教育してくださいと書き込む(笑)。すると業者は毎日1時間ファシリティ・マネジャーのあなたに説明する時間をとらなければなりません。それで業者の対応をコントロールできるのです。ファシリティ・マネジャーとしてのあなたの成功は、業者の貢献がなければ期待できないのです」「そして、部下とのコミュニケーションです。ファシリティ・マネジャーとして皆さんがスタッフから信頼されるには、部下が失敗してよい環境をつくることです。これを信じてくれた社員は本当に働きます。あなたが成功すれば私も成功するということであり、これをサーバント・リーダーシップ(仕えるリーダーシップ)といいます。自分を変えることができない人は上に立てません。ファシリティ・マネジャーを目指す皆さんは、改善人間になってください」ファシリティ・マネジャーとしての心構えを最後にまとめます。AThisismybuildingBIamFacilitymanager(プロの意識がでないとだめだ)CServantLeadership仕えるリーダー人のために働くD本気で成果を出すこと具体的に体系だったセミナーというカタチではなく、ユーモア溢れるクレイグ・カックス講師らしい内容でした。最後に、こんなエピソードを。「私はもともと内向的でユーモアのセンスはありませんでした。若い頃にカウンセリングも受けましたし、ユーモアの本を買ってすごく勉強しました(笑)。人間は自分の人生に責任を持ち、言い訳はだめですね。自分を変えること。成果を出すということは、自分を変えることです」そして「FMの目的は会社の成功です。ファシリティマネジャーは、FMをしているからファシリティ・マネジャーではありません。ファシリティ・マネジャーは、ファシリティ・マネジャーだからFMをしているのです。TamaFacilityManager!」しっかりとしたプロ意識を持つことが重要なのだと。(クレイグ・カックス氏が講師をしているFOSCは、ファシリティ・オフィスサービス・コンソーシアムの略で、ファシリティ・サービス、オフィスサービス、総務事務等の業務に従事する人々の専門性と地位向上のために、相互に切磋琢磨し専門知識、技術、プロフェッショナリズムの習得をもって、顧客満足、ブランディング、生産性向上等に寄与する活動を推進していくことを目的とした団体)シンボリック・アナリスト青柳秀男