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5トのHPInkjetWebPressを導入・稼働し、デジタル化に踏み切ったデンマークのコペンハーゲン郊外にあるニュー・エラパブリケーションズ社。主に銀行・通信の請求書・明細書のプリント・封入封緘・発送業務を行なっている英国のRRDONNELLEY社イギリス工場を訪問した報告を行なう。◇市場調査委員会・業界紙にも取上げられ、内容の充実した資料となっている「フォーム印刷業界の現状と課題に関する調査」の平成24年度版を発行すべく、全会員に対してアンケートを実施し12月に発行した。今回の調査では、市場状況の低迷もあり回収率が低く、前回実績(71社)を下回る66社(北海道地区:−4社、関東地区:−4社、関西地区:+3社、全体:−5社)の会員企業からの回答に留まった。今年度の調査で見えてきたのは、成熟した既存市場での収益確保を継続しながらも、新規市場・新規事業へと新たな収益源を求める各社の姿であった。売上拡大施策では、これまで「既存市場における新規開拓や新製品開発」を中心に展開されてきたが、関心事は「新規事業への取り組み」へ移ってきている。しかし、DPS事業における産業用カラープリンタの活用について聞いたが、回答した各社は決してバラ色ではないことも見えてきている。新規事業立ち上げを挙げた企業の割合が1.5倍に増加し、昨年まで第8番目であった「新規事業の立ち上げ・新分野参入」が、「購入資材コストの削減」に続いて第5番目になっている。さらに、新規事業の展開にあたっては、「社内体制の強化」以上に「業務提携」が有効な手段として多くの回答者が挙げている。既存市場から新規市場へ、さらに新規事業へと市場進出への動きが、急速に起きている。今後の市場進出分野として、「マーケティング」および「システム開発関連分野」を多くの企業が挙げており、既存事業の周辺を取り込む動きが目立っている。また、BPOサービスに対する市場拡大の期待は引き続き高い傾向にあり、BPOの業務内容も多岐にわたってきている。◇技術委員会・『印刷産業の未来を作り出す「THE−座」を知って、問題の解決や活用のアイデアをみんなで考え、「THE−座」を体験しよう!』をテーマに3回の連続講座を10月15日から開催した。仕事を終えた夜間にも関わらず毎回30名以上が受講され、地方会員のために初めての企画として、同時Web配信も行なった。連続講座の初回目には、「THE−座」を使用して飲料メーカーへビジネス展開を行なった美創印刷且ミ長の村上一宏氏から、第2回目にはライブハウスの経営に「THE−座」を活用してビジネスを拡大している「中目黒・楽屋」代表の増茂光夫氏から現場の声を伺った。参加者はWiFi環境にあるパソコンを会場に持ち込んでSOMARDサーバーにアクセスし、「THE−座」を使用したDM作成(S-DMCLUB)の体験を行なう等、聞くだけの講座ではなく、作業し考える連続講座になった。連続講座の最後には受講者全員が講師の加藤博司氏((株)ソマード社長)を囲んで終了パーティーを開催し交流を深めた。参加者アンケートでは、「印刷会社の今後の方向性を示していると感じました」「印刷業界でおそらく初めてのイノベーションと思います」「現在デジタル印刷機がまだまだ活用されていないので、大変勉強になりました。実際にシステムを活用したい」「DM作成のデモを体験して、PCが使用できるスキルがあれば問題