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16まりつつあり、ユーザーがインターネットを利用する際に使う端末も、パソコンからモバイル端末へと変わりつつある。そこで、固定ブロードバンド回線の事業者は、これまでのサービスに加えて、Wi-Fiなどを活用した無線サービスも含む固定・無線の一体的なサービスの提供が迫られている。モバイルキャリア・ワイヤレスブロードバンド市場(携帯電話・PHS事業者の契約回線数予測)は、モバイルデータ通信や通信機能が組み込まれた機器の増加や、2台目の端末を保有等により、2017年度には約1.5億回線に成長すると予測している。回線数増の主要因は、@モバイルデータ通信回線(データカード端末、ポータブルWi-Fiルーター)の増加、A通信機能を組み込んだ機器(タブレット・電子書籍専用端末、デジタルフォトフレーム、車載情報端末など)やM2M市場の増加、B子どもや高齢者層における保有率の増加や、2台持ちユーザーの増加等が挙げられる。M2M通信の活用例として自動販売機を見てみよう。自動販売機と制御コンピュータがWiMAX無線通信で情報をやりとりし、販売記録、広告配信を行なっている。さらに自動販売機に組込まれた顔認証により、年代・性別判定に基づく商品おすすめ等も始まった。他の分野では電力スマートメーター等にもM2M通信が活用されている。次にプラットフォーム市場の動向について見よう!O2O(OnlinetoOffline)によるサービス業のEC(e-commerce)化、リアル消費の50兆円規模もネット商品流通へと移行し、ECネット決済の非連続的な成長が見られている。Bネットワーク・サービスとの融合のビジネスモデル転換では、ソフトウェア、コンテンツ、機器監視・管理・メンテナンス、販売(EC)等を一体化したビジネスモデルが更に強まると予測される。携帯電話端末の世界市場では、新興99国の経済成長による携帯電話普及と、スマートフォンの需要拡大により、2017年度の携帯電話端末の販売台数は18億台近くに達する。次に、携帯電話端末の日本市場では、これまで複数の専用端末に求められていた機能が、スマートフォン1台で代替される傾向が顕著になってきた。タブレット・電子書籍専用端末の世界市場は、先進国ではノートパソコンの代替品となり、新興国では1台目パソコンとして利用が進み、2017年には約2.2億台が販売される。スマート“インターフェース”テレビの日本市場は、新しいユーザーインターフェースで、新たな映像視聴・情報利用体験を提供する「スマート“インターフェース”テレビ」を、2017年には約470万台出荷する計画である。何でもスマホ・タブレットで実現が可能になり、カーナビもレジスターの登録インターフェイスもスマホ・タブレットが利用され始めている。ネットワーク市場の動向を見ると!ブロードバンドも固定からモバイルへ急速に変化し、LTE/4Gサービスの普及でモバイルブロードバンドが固定と遜色ないレベルになった。そして、電車の中を見回すと、そこら中でスマホをいじる人たちで溢れ、外でネットをするのが当たり前になった。また、人と人の通信から、モノとモノへの通信が進化し、ケータイ、スマホを使って人同士が通信・通話することばかりでなく、モノに取り付けられたセンサーに通信機能が付加されて、モノからモノへ情報のやりとりがされるようになった。固定ブロードバンド回線市場(市場規模予測)は、無線インターネットへの移行増加を受け、2014年度以降、減少傾向に転じている。無線インターネットと固定ブロードバンドの速度の差は縮トピックス