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270.2%低下しました。総材料費(用紙、版、インキ、その他の請求可能な材料費、そして外注費)は売上げの35.5%を占めています。売り上げの42%強が、工場人件費と工場経費として支払われています。販売管理費は売上げの19.6%を占めています。生産性の動向生産性(売上高/従業員)は全社平均で149,499ドルに上昇しました。この数値は、前年の平均147,436ドルと比べると1.4%の増加となります。「売上高/工場従業員」「付加価値額/従業員」「付加価値額/工場従業員」は、すべて、僅かながら増加しました。上位印刷企業は、いつも全社平均よりも際立って優れた生産性を示していますが、興味深いことは、生産性はわずかな減少(低下)あるいはほぼ同じ状態に留めていることです。この上位印刷企業の意外な結果の要因は、従業員1人当たりの賃金を僅かに下げたか、あるいは多くの製造関連従業員の残業時間を少なくした結果かもしれません。製品別の収益性利益率は製品別で著しく異なっています。この調査では、代表的な10製品について調べました。収益性のトップは「伝票/記録」でしたが、集計に採用できたのは5社にすぎませんでした。「パッケージ」の収益性は売り上げの5.15%で、収益性で初めて「書籍印刷」を上回りました。「書籍印刷」が4.52%の収益性で続いています。「ラベル」と「DM」は、製品別の平均利益率1.8%を超えています。「軽印刷」「商業/広告」そして「雑誌/定期刊行物」は平均利益率1.8%に到達できませんでした。印刷業者の中で大部分を占める「商業/広告」は前年の0.63%から2倍以上に伸びて、今年度は1.34%の利益を上げました。「上位印刷企業」と「業界平均企業」との「差」について詳細な考察税引前営業利益率の平均値について、上位印刷企業は9.6%でしたが、業界平均企業はたったの1.8%で、その「差」は7.8%もあります。この「差」はどこにあるのでしょうか?販売の経費を比較すると、上位印刷企業は1.17%低く、販売管理費も0.72%、工場製造コストは5.29%少なくなっています。上位印刷企業の高い収益性の約68%は、効率的な生産性に基づく工場製造コストが生み出しているのです。こうした理由でPIAは広範囲な考察を試みています。製品の工場コストについて詳細な検討上位印刷企業の工場経費は1.59%と少ない比率です。工場経費には、減価償却、税金、保険、建物レンタル料、公共料金、機材レンタル料、荷造・出荷・配送費そして保守管理費を含んでいます。また上位印刷企業の工場賃金・給与は1.79%と低い比率です。このことは、従業員1人当り売上高と付加価値額が業界平均企業を上回っていることを意味しています。工場賃金・給与には、経営者の給料の一部、直接的な賃金、一般的な工場賃金・給与、荷造り・出荷・配送用賃金、給与税と従業員福利厚生費が含まれています。上位印刷企業の総材料費(用紙代・その他の材料費)の支出は2.0%と低いのです。製品の製造コストの約38%は「総材料費」に依存し、収益性の改善の25.5%は「その他の材料費」に依存しています。PIAは過去の経験に基づき、これからの2年間について経済成長はインフレ調整済のGDPで約2.0%の低成長が続くと予測しています。商業印刷・同関連産業(NAICS323)は、名目値で、2013年は現状のままで推移し、2014年は経済成長に応じて、わずかな成長となると予測しています。経済成長が低い間は印刷産業を大きく持ち上げることはできませんが、GoodNewsがあります。景気回復が、カタツムリの歩みで、ゆっくりと成熟するこの時期は印刷産業にとって、sweetspot(訳注:安定した成長フェーズ)なのです。印刷関連メディア業(NAICS511)は、2013年と2014年は衰退傾向が続くでしょう。しかし、−4.0%の傾向値は下回るでしょう。2013年と2014年、PIAは印刷関連メディア業について、衰退傾向にあり、毎年−2.0%の衰退とみています。衰退をよ