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37自社製品やサービスを宣伝するために、本社・工場・支社及び営業所や卸商、さらに小売店に至るまで1,000万人レベルのユーザーに、きめ細かく手軽に企画・デザイン、制作・校正、印刷、発行、製品の発注ができるシステムの「THE-座」を導入し、社員が約30名規模の美創印刷鰍ヘ、大手飲料メーカーと継続受注が行えるビジネスを立ち上げました。この企画の凄い所は、飲料メーカーのお客さまであるクラブやバーのお店をメディアとして捕え、このシステムにより飲料メーカーのDMの発信基地としてしまったことにあります。ここで、プロモーションメディア広告費推移を見てみると、インターネットは2005年には4,000億円であったが急速に伸び、2012年には9,000億円に迫っている。野外広告は頭打ちで5,000億円まで低下してしまっている。折込み広告も新聞発行数の減少もあり3,000億円を切ってしまっているが、DMは微減に留まって4,000億円を前後している。ここで激変しているフォーム印刷業界の市場の構成変化を見て見たいと思います。2001年度の売上全体では6,210億円。この売上全体の構成比率は図13のようなグラフになり、フォーム印刷が5割以上を占めております。次に7年後の右側のグラフの2008年度の市場構成を見て下さい。売上全体は6,450億円とあまり大きな変化はありませんが、フォーム印刷の比率が大きく減少し、DPS・情報処理サービスの売上比率は2001年度の約2倍へと大きく増加しています。日本印刷産業連合会が調査した結果ですが、アンケートに回答した59社における印刷市場規模は3,619億円。市場比率を見ると一般印刷市場比率が89%。付帯サービス比率が4%。その他としてのデジタル印刷市場比率が7%。このデジタル印刷市場を分類すると、インキジェットを使用したデータプリントが6%。トナーを使用したデジタルプリントが1%の結果となっています。2012年に日本フォーム印刷工業連合会が会員企業に対して行ったアンケート結果では、「すでにデジタル印刷機(プリンター)を導入している」が、前年の調査と変わらず32社(50.0%)と最も多かった。「全くデジタル印刷機(プリンター)の導入を検討していない」が前年調査より9社減少して15社(23.4%)となり、「現在検討中である」の13社(20.3%)とほぼ拮抗している。「すでに導入しているがさらに増設する予定」は前年より1社増加して4社(6.3%)となっている。次に、デジタル印刷機(プリンター)の稼働状況を聞いているが、「ある程度仕事量を確保できている」が19社(51.4%)と約半数となっている。一図11図12図13図14図15