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2新年明けましておめでとうございます。年頭に当たり、日本フォーム印刷工業連合会の会員の皆様方に、日ごろのご協力、ご支援に対して心から感謝するとともに、本年が希望に満ちた実り多い年となりますよう、心からお祈り申し上げます。昨年は東アジアにおける地政学的なリスクを意識せざるを得ない年でもありました。特に中国の周辺地域への力ずくの進出が、米国や韓国、東南アジア諸国を深く懸念させています。この地域は、グローバル展開する上で私たち業界との関係も深く、推移を慎重に見極めて行動していく必要があります。そのような中で日本は今、2020年の東京オリンピック開催という大きな目標ができ、明るい話題が多くなってきたように思います。さらにオリンピック以外でも2015年消費税10%に引き上げ、2016年マイナンバー制の施行など数多くが予定されています。このように確実におきる未来のカレンダーをしっかり頭に入れて、ただ漫然と機会を待つのではなく、じっくりと目標を立て、業界を横断する対応で、新しい事業や分野に果敢に挑戦してもらいたいと願っています。さらに業界を超えて日本経済を引っ張って行く、リードするのだというような気概をもつことも必要です。私たちは各社各様の独自技術を必ず持っています。他社に絶対引けをとらない技術や、オリジナルなノウハウが必ずあるはずです。その独自の強みを見つけ、焦点を当て、自社をいかに成長の波に乗せるか、どのような成長戦略が描けるかが今後の勝負どころとなります。今年は「取り組み分野を絞る」「やるべきことに優先順位をつける」「ひとつのことにフォーカスする」、そしてそれを明確なビジョンと市場に対する洞察力、それに基づく強力なリーダーシップで新たなる挑戦を開始する年とすることに尽きると思います。今年の干支は、甲午(きのえうま)です。甲は伸びる、発展する、午はつらぬく、つきとおすということを意味し、甲午の年は「活発な行動力」を表しています。なるほど前回の甲午の年1954(昭和29)年も、長い戦後復興期を終え、国際収支も黒字に転換するなど経済拡大の起点となりました。この年以降、日本及び日本経済は確実な成長へと歩み始めたのです。ぜひとも今年2014年が皆様にとって思い出に残るような年にしていただきたい。今後も引き続き日本フォーム印刷工業連合会の活動を通じて、日本の産業躍進に貢献していく所存です。会員各位のなお一層のご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。日本フォーム印刷工業連合会会長櫻井醜新たなる挑戦を開始する年に年頭所感