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4がら減少を続けています。デジタル可変印刷やEコマースの進展によって、ビジネスフォームの減少は今後もそのスピードを早めていくものと思われますが、印刷物でなければならないものも数多く残っています。昨年の年頭所感でも申しあげましたが、紙による情報の利点は沢山あります。紙による情報はデジタル情報よりも拡散の危険は多くありませんし、過剰な個人情報を乗せることも避けられます。セキュリティ印刷はデジタルでは不可能なものが多くあります。平成27年にはマイナンバー制度が始まりますが、我々フォーム印刷業界にとっては大きなビジネスチャンスであります。ビジネスフォームと情報処理の技術を充分に持つ我々が協力して各社が提供し合うことが、これからのフォーム工連会員会社にとって、生き残りの手段の一つとなるのではないでしょうか。「協業」という概念が数年来語られてきていますが、中小の会員にとって、これが実践されていくことが平成26年の課題となると考えています。そのためには仕様や用語を統一することも必要となるでしょう。そこで関東フォーム印刷工業会では、ISO9001の未取得会員会社を募って、共同で取得に向けた研修会をスタートしました。土曜日を7回使った集中講義で認定を得ようとするもので、品質保証や効率化の実現によって、互いの技術交換の場や協力会社としても信頼を得られるものと期待しております。本年が会員・特別会員の皆様にとって駿馬のごとき飛躍の年になることを祈念して年頭のご挨拶とさせていただきます。年頭所感新年明けましておめでとうございます。寒さ厳しきおりから、会員の皆様には、ますますご健勝のほどお慶び申し上げます。また、日頃から日本フォーム印刷工業連合会の活動に対し、ご理解ならびにご支援を賜り、心から感謝申し上げます。昨年は一連の経済政策により輸出企業を中心に業績回復が進んできました。一方で、燃料の高騰、企業の生産拠点の海外移転などにより、日本経済全体でみると不安定な状況であるとも言えます。そのような中、我々ビジネスフォーム業界は、情報伝達媒体の多様化、業務処理の電子化による帳票類の減少傾向が続いており、各社ともお客様の課題解決に向けた継続的な提案活動により、常に必要とされる企業になるべく日々努力しています。従来から印刷業界は、市場から“受注産業”と言われてきました。いろいろな捉え方はありますが、「御用聞き」「よろずや」などとも言われてきたかと思います。つまり、それぞれのお客様の状況や要望に合わせ最適な物を提供してきました。それが今は、ソリューションという言葉に変わったと理解してもいいのではないでしょうか。私達は元々お客様の近いところで困り事の解決をしてきたのです。ただ、お客様へのアプローチは違うといえるでしょう。お客様の実際の現場での課題、部門の課題、経営課題に加えお客様の顧客、業界動向、競合といった外部環境に対する課題までを視日本フォーム印刷工業連合会副会長小林友也受注産業からソリューション産業へ