■ページ本文テキスト■

20デジタル化」を上げた。事例として大阪の中堅印刷会社の取組みを紹介し、「ギャンギングを使用してオフセット印刷でも最小の発注単位を50部に引き下げ、小ロットカタログに対応している。自治体によって補助率が異なり、金額表示が違う介護カタログも自治体毎50部でも、地域を多く集めると2,000部以上になる」と具体的な説明を行った。最後にフォーム印刷研究会の戸矢社長は特徴を分析し、「ビジネスフォームは制度改正などの環境変化により商品が変化して行く点に敏感で、DPS、BPOなどの周辺ビジネスを取り込んで拡大していく」と今後の可能性について語った。関東フォーム印刷工業会(瀬戸良教会長)は日本印刷会館で12月21日(土)午前9時30分から、公開講座「今、なぜISOなのか!」を開催した。毎年、市場調査委員会から発行している「フォーム印刷業界の現状と課題に関する調査報告書」でも、回答された会員企業の約半数がISOを取得されていないこともあり、ISOの認証取得・活用によって、印刷や新しい事業を拡販するための手段を基本から学ぶことを、団体として後押しする機会とした。今回、(株)昇寿堂、(株)木万屋商会、三郷コンピュータ印刷(株)の各社がISO認証取得に向けて活動を開始する。そこで、この活動を広く会員に紹介するため、公開講座を開催した。さらに、就職活動前の大学生も十数名が参加され、企業におけるISOの取組みについて学んで頂いた。公開講座の冒頭、瀬戸会長が代表して「関東フォーム・ISO9001認証取得活動キックオフ宣言」をおこない、講座スタッフで(株)PGネットシステム代表パートナーの野中雅博氏は「私もかつてはISOから逃げていたが、実際に体験してみて大きな間違いに気づいた。先入観を持たずに聞けば、皆さんも”気づき”があるだろう」とあいさつした。今回の認証取得講座講師の(株)PGネットシステム代表の阿部和由氏は次のようにISO取得の意義を呼びかけた。「ISOは極めて普通な経営の仕組みで、すでに皆さんの会社では90%以上できているだろう。また、『会社にやらされているISO』になっている方も少なくないとは思うが、自分でISOを覚えてくると、これはすごいものだと実感していただけるはずだ」。ISOは国際標準化機構が信用・信頼・安全・安心を保障するために定めた、(仕事のやり方の)世界の「今、なぜISOなのか!」を開催ISO認証取得公開講座トピックス