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21統一基準となる。近年では先行き不透明な社会背景から消費者の不安も大きく、その不安を払しょくするためにも、ISO取得に乗り出す企業が世界的に増えてきた。「ただし、ISOはあくまで経営システムであり、取得が目標ではない。ISOは会社の目的を目指すためのツールである」と阿部氏は注意を促しながら、ISOが会社の信頼向上や顧客満足の実現に大きく付与することを述べた。顧客満足の向上には、ニーズと期待を明確化することが必要となり、それを実現するために印刷機材団体協議会はではIGASとJGASを2年間隔で開催しているが、今回が4回目で、国内およびアジア地域を対象とした“JGAS2013”に、日本フォーム印刷工業連合会として初めて出展させて頂いた。“JGAS2013”は10月2日から5日まで東京ビックサイトで開催され、展示規模は223社からの出展と前回よりもかなり縮小し、期間中の来場者数は31,237名と発表されているが、デジタル分野の出展が大変目立つ展示会となった。開会式には来賓として、日本フォーム印刷工業連合会の櫻井会長も出席され、当団体はテーマを絞った多彩なテーマゾーンとして新たに設定された「+Parkゾーン」に出展した。展示内容は会員企業の13社から協力いただいて、各社のパンフレット、社内案内、CSRレポート、特徴ある製品等を提供いただき、テーブル展示をするとともに配布させていただいた。さらに2年前の“page”に出展したが、日本印刷図書館に寄贈した「日本に現存する最古のビジネスフォーム(1952年)」も併せて展示した。当団体の展示ブースには一斉休業されて社員全員でJGASを見学に来られた会員の方々や、日本フォーム工連を知らない業界の方、さらに、台湾から来日された印刷関連団体の方も立ち寄られ、大いに団体活動のPRになった出展であった。出展にご協力いただきました会員各社太平洋印刷(株)、三郷コンピュータ印刷(株)、小林クリエイト(株)、(株)イセトー、水三島紙工(株)、(株)プロゴワス協業組合ユニカラー、トッパン・フォームズ(株)、(株)恵和ビジネス、(株)昇寿堂、セイコービジネス(株)、(株)ビーエフ、レスター工業(株)、以上13社です。初めてJGAS2013に出展は組織の品質方針と目標の設定が求められる。また、品質とは品物・有形の物だけではなく、顧客を第一と捉えた品質が求められる。ただし、ここでいう顧客とは内部の人々も対象となる。「製品を受け取る組織・すべての人が顧客。社内の営業から仕事を引き受ける制作も立派な顧客だ。その顧客が満足をする品質(プロセス)をISOは求めている」ISO9001認証取得活動の第2弾として2014年7月から開始するので、関東フォーム印刷工業会では参加企業の募集を行っている。