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24工業会だより関西フォーム印刷工業会大阪支部ちろん自社の営業が何時、どのような目的で、誰と会い、どんな関係性を持ったのかがデータベースになっているので、日報に代わる管理資料となり、担当替えがあっても前任者とお客様とのやりとりを時系列に知る事ができ、スムーズな引継が可能である。また、様々なキーでの検索抽出ができるので、ターゲット企業に対し、過去に自社の営業マンがアタックしたかどうか、その際面談相手は誰であったか、ターゲット企業内に友人知人を持つ自社の社員や役員はいないかなど、様々な個人対個人の関係性と人脈を浮き出しにしてくれる。こうした情報をフルに活かせば売り上げアップに繋がるという訳である。関西フォーム印刷工業会大阪支部(平松敬康支部長)では10月24日、JPビル8Fにおいて、16社から18名が参加して第39回プチ勉強会を開催した。今回のプチ勉強会は『営業を強くするクラウド名刺管理“Sansan”1,000社を超える導入実績は何を物語るか…』と題して、株式会社イメージワークス代表の澤田賢二氏にお話しをいただいた。先ずは、小型の専用スキャナで名刺を同時両面スキャンする事から始まるが、OCRでの読み取りに頼るのではなく、画像をセンター側で受け取って、手入力で間違いのないデータが作成される。データはPCやスマホからも検索することができ、営業は日々誰に会ってどのような商談をしたかをその都度入力する仕組み。商談内容をパターン化し、入力の手間をできるだけ省くことができる。机の中にどんどん溜まっていく名刺の管理は困りもので、いざという時になかなか出てこないという経験は誰しもある。ただ単に目的の名刺を素早く抽出する為だけに名刺データベースを作るのではなく、名刺をいただいた個人の方々に様々な属性を持たせ、ターゲットを決めてこちらから情報を発信することを第一の目的とするのである。も「第39回プチ勉強会」を開催する貴重なご示唆を頂けるものと確信しております」との期待を表明した。この後、講師の竹原悟氏よりデータに基づいた、米国におけるマクロ的な近年の印刷業の実態と製品分野、市場別の傾向を解説され、その本質的なトレンドを踏まえて、日本の市場に投影した今後の市場動向の分析、印刷業の進むべき方向性等についてご講演をいただきました。ご講演頂いた主な内容は下記のテーマです。1.PIAの組織2.日米統計区分の違い3.PIAの論理の推移4.PIA経営指標の推移5.経済循環と印刷業6.製品別市場の成長性7.戦略のチェック8.PIAの長期展望9.中小企業は生き残れるか講師の竹原悟氏