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9が係わるから難しくなる。「経済的な合理」と「社員やお客様との情理」が噛み合わなくなると経営は厳しくなる。これらをなんとかうまく噛み合わせるのが企業のトップの仕事』と強調。さらに『日本の会社はトップダウンだけで「現場力(実行力)」を無視したやり方では回らない。ボトムアップの力とトップダウンの力を上手にバランスさせていくことが経営者として非常に重要になってくる』と「経営者の使命」として話された。トピックス講師冨山和彦氏平成26年新春講演会「今という時代と経営者の使命」を開催1月23日、HOTEL椿山荘東京において新春懇親会に先立って、「今という時代と経営者の使命」と題し、約140名が参加して新春講演会を開催した。講師は『会社は頭から腐る』『「折衝力」一流になれる50の思考・行動術』等多くの著書を持ち、(株)経営共創基盤の代表取締役CEOの冨山和彦氏。『企業の経営力は大きく分けて「意思決定力」と「現場力(実行力)」の2つの要素で決まる。意思決定は決定に関わる人数が多ければ多い程時間を要する。決定を下す人間はトップを含めてせいぜい三人もいれば十分だろうが、日本企業は意思決定力に乏しいと言われている。この視点から見ると大企業よりは意思決定に携わる人数の少ない中堅企業にアドバンテージがあると言える』と述べた。日本のものつくり産業に対して「時代はいい方向に向いている」と示され、「課題優先分野である医療・介護関連機器や、エネルギー関連機器等、日本が得意とする蓄積技術を活かした分野での活躍が期待できる」と述べた。『経営は何も難しい数学をするわけではない。基本は「売り上げ」「コスト」「利益」に絞られる。しかし、経営には人間