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11「デジタル印刷メディアの現状と可能性」を開催2月14日、三菱製紙(株)本社大会議室において「デジタル印刷メディアの現状と可能性」をテーマに技術委員会(林陽一委員長)・資材委員会(池田正雄委員長)の共催でセミナーを開催した。開催当日関東地方は記録的な豪雪に見舞われたが約120名が参加されて、三菱製紙(株)の全面的な協力をいただき、デジタル印刷に適した用紙への取り組みについて学んだ。開催に先立って、林陽一技術委員長は「デジタル印刷によって新しいニーズを掘り起こし、付加価値の高い商品をお客さまにお届けしたい。今回のセミナーがそのためのヒントとなれば幸いである」と挨拶された。はじめに三菱製紙(株)用紙事業部・上席執行役員の日比野良彦氏より同社の八戸工場が紹介され、用紙事業部印刷用紙営業部・営業開発グループリーダー田中俊有氏より「紙とは何か?」をテーマに、紙の原料をはじめとした基本構造の詳細や、製造工程についての説明を聞いた。また、同社イメージング事業部IJ・フォト営業部担当部長の荒井隆夫氏より「液体トナー方式デジタル印刷機に最適なメディアとは?」として、プライマー処理が不要でインク定着性と安定性の高い性質を有するHpIndigo承認紙への対応について説明を聞いた。セミナーの最後に技術・資材合同セミナー用紙事業部海外営業部担当課長の木村篤樹氏より、今後産業用デジタル印刷機の主流になるインクジェット紙への取り組みを「産業用インクジェット紙の実力」をテーマに講演をいただいた。セミナーの最後の挨拶で池田正雄委員長は、「今日のセミナーでは三菱製紙(株)様から、デジタル印刷についての紙からのアプローチをテーマに、細かい点まで説明をいただいた。今日学んだことを皆さんの会社に戻られて、社員の方々に是非お伝えいただきたい」と述べた。今回のセミナーの特徴は第一線で活躍されている若い方々や、用紙関係に携わっている会員企業の方々が多数参加されたことである。今年2月に開催された“page2014”に来日し講演されたPODiのGeneralManagerのDaveErlandson氏も「インクジェット印刷市場の拡大を妨げている様々な障害は、ハードよりもメディア側(用紙)でより早く解決するであろう」と発言しており、産業用インクジェット用紙に大きな期待が注がれている。詳細は印刷出版研究所発行『月刊印刷情報3月号』をご覧下さい。また、本セミナーで配付された資料は当団体ホームページで公開しております。