■ページ本文テキスト■

13IPEX2014開催世界四大印刷機材展の一つ“IPEX2014”が、3月24日〜29日までの6日間、英国ロンドンで開かれた。世界的な印刷不況やビッグネーム不参加により厳しい状況も予想されたが、デジタル印刷機や後加工機などの新製品・新ソリューション出展や日本ベンダー健闘により盛会となった。現地視察結果をもとに開催概要としてレポートしたい。開催状況「DISCOVERthePowerofPrint」をメインテーマに、英国ロンドンの総合展示会場ExCelLondonで開催。出展社は約400社、出展面積は約15,000m2、来場者は約23,000人と発表され、前回の“IPEX2010”から半減規模となった。閉幕後、主催者から「Thenew-lookIpexhasbeenhailedasuccessbyorganiserInformaandexhibitorsalike,withthelattergroupachievingsignificantsalesatthesix-dayLondonevent」と発表された。全体トピックス・新IPEX展へ会場を中部のバーミンガムから首都ロンドン海外情報に移設し、取り巻く環境変化と相まって「印刷機材展」から「印刷ソリューション展」へ大転換し一定の評価となった。今後、開催される展示会も“IPEX2014”と同様に規模から内容追求型へシフトしていくものと思われる。・セミナー・セッションの大幅増加new-lookIpexの一つとしてセミナー・セッションの大幅増加がある。WorldPrintSummitをはじめ、5つのトラックで合計115近くがブース内のシアターで開かれ、170名以上の専門家が登壇した。印刷機材導入だけでは解決できない様々なソリューションについて活発なディスカッションが行われ、多数来場した。・ビッグネーム不参加開催前は「キヤノン、リコー、HP、Heidelberg、Xerox、KODAK、Agfa、KBA、manroland」などの“IPEX2014”不参加の発表が業界紙、ネットで賑わった。このうちXeroxは代理店が出展し、Heidelberg、HPはIPEX期間中にLondonのショールームでオープンハウスやプライベートショーを行った。今後の展示会も従来のビッグネームを軸にした総合展示会は減少し、目的、狙いに沿った、様々な出展、紹介方式が進むと思われる。会場風景セミナー会場