■ページ本文テキスト■

17ットオフを546mm?813mmに可変できる。なお、TKSJETLEADER1500はハワイ報知社のほか、米国シカゴのNewsweb社に2式稼働している。今後の展開ハワイ報知社はオフセット印刷機GOSSCommunity機が稼働しているが、カラーユニットがセットのため、多ページカラー印刷への対応が難しく、導入したTKSJETLEADER1500によりカラー化を進め、読者・広告主へのサービス向上と新媒体の開発や受託印刷も積極的に展開する。また、静岡新聞グループの共有機として、ハワイ報知社の実運用をベースに様々な検証を行い、わが国新聞印刷への適用を目指す。始動式3月10日(日本時間11日)に行われた始動式には、静岡新聞社、ハワイ報知社、東京機械製作所のほか、日本から日本新聞協会、共同通信社、業界関係者ら多数が出席し盛会となった。ハワイ出雲大社による神事のあと、静岡新聞社の大石剛社長、ハワイ報知社の田形恵一社長、東京機械製作所の芝良計社長により、ハワイ式セレモニー「マイレレイ・カット」が行われた。続いて田形社長の運転開始指示により「HawaiiHerald紙(ブランケット版20ページフルカラー)」を毎分491フィート(150m/分)で印刷し出席者に配られ好評となった。この後、大石社長、田形社長から芝社長に感謝状が贈られ、大石社長は「今回、デジタル印刷機が設置された場所は、46年前に祖父の大石光之助が4色オフセット輪転機を導入した。ここに最新のデジタル印刷機を導入したことは、何かの縁を感じる。新しい機械の導入をきっかけに、ハワイ報知社の更なる発展を目指したい」とあいさつした。導入責任者の田形社長は「スケジュールどおりに始動式を迎えられたことに対し、皆さんにお礼を申し上げたい。この機械により一層の社業発展のため、社員一丸で邁進する所存ですので、今後ともよろしくお願いしたい」と呼びかけた。導入記念レセプション始動式前日の9日夜にハワイ市内のホテルにて東京機械製作所主催のレセプションが開かれ、関係者が多数出席し賑わった。東京機械製作所芝良計社長は「ハワイ報知社と弊社は1970年代から印刷機械の撤去工事のお手伝いをするなどご縁があった。これからもデジタル印刷機を通じて末永いおつきあいをお願いしたい」と挨拶した。また、同社の木船常務執行役員は、関係者にスケジュール通りの導入移行に感謝するとともに、完成したTKSJETLEADER1500をベースに、次期デジタル印刷機の検討を進めていることを明らかにした。おわりに今年に入りハワイ報知社の導入移行を皮切りに、わが国の新聞デジタル印刷も進展している。朝日新聞社は木村社長の年頭挨拶でデジタル印刷機の導入を発表した。中日新聞社(本社名古屋市)は、中日スポーツ創刊60周年記念として、3月28日付けの同紙別刷り紙面の1面に「ドラゴンズ背番号ビンゴゲーム」を掲載した。オフセット輪転機にデジタル印刷装置を搭載して1部ごと異なる可変情報印刷をわが国初めて実施し話題となっている。デジタル時代の新聞印刷の付加価値向上に向け、新聞・印刷各社の更なる取り組みを期待したい。有限会社メディアテクノス代表取締役井上秋男(JAGAT客員研究員)尚、東京機械製作所社長芝良計氏は3月30日に急性心不全のため急逝されました。心からご冥福をお祈りいたします。