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4て木村氏は『ITは消費者が「いつでも」「どこでも」触れられるようになり高度化してきた。ITによって「何でもかんでも電子データ」にでき、処理しやすく高度な加工が可能になった。ITによる変革とは「電子データの利用による変革」と理解すべき。印刷産業はデータの宝庫。今まで印刷してきた情報が蓄積され、多くの情報量を持っている。これらのデータを活用して事業や業態を変革できる可能性がある。顧客データ、受注データを活かした効率化や受注活動の活性化が図れる。そしてそのカギは「顧客のニーズ」である』と講演。・8月22日、ホテル椿山荘東京において業務委員会主催の夏季講演会を開催し、TV報道番組などの通訳・取材同行などで活躍している安藤チャンめぐみ氏から「現場で見た今の中国」をテーマに、現在の中国経済の現状や課題、政治の流れ、中国ビジネス展開のポイント、そして、日本ではあまり報道されていない「今の中国」について多くの事を知る機会となった。中国市場でのビジネスで最も重要なポイントは、「出来るだけ現地化すること」、「人材を育てること」、そして「法律に対してバランス感覚を持つこと」であると3つを取り上げた。最後に『今、日中関係はあまり良くない状況です。しかし、もっと多くの日本の方々が中国へ行って、中国の人々と肌で付き合っていただきたいと思います。きっと中国人は付き合いやすく感じ、親近感を感じるようになると思います。両国民の交流が本当の友好の輪を広げてくれる架け橋だと思います』と話された。・1月23日、HOTEL椿山荘東京において「今という時代と経営者の使命」と題し、新春講演会を開催した。講師は『会社は頭から腐る』『「折衝力」一流になれる50の思考・行動術』等多くの著書を持ち、(株)経営共創基盤の代表取締役CEOの冨山和彦氏。『企業の経営力は大きく分けて「意思決定力」と「現場力(実行力)」の2つの要素で決まる。意思決定は決定に関わる人数が多ければ多い程時間を要する。決定を下す人間は、トップを含めてせいぜい三人もいれば十分だろうが、日本企業は意思決定力に乏しいと言われている。この視点から見ると、大企業よりは意思決定に携わる人数の少ない中堅企業にアドバンテージがあると言える』と述べた。『経営は何も難しい数学をするわけではない。基本は「売り上げ」「コスト」「利益」に絞られる。しかし、経営には人間が係わるから難しくなる。これらをなんとかうまく噛み合わせるのが企業のトップの仕事』と強調。さらに『日本の会社はトップダウンだけで「現場力(実行力)」を無視したやり方では回らない。ボトムアップの力とトップダウンの力を上手にバランスさせていくことが経営者として非常に重要になってくる』と「経営者の使命」について話された。・12月21日(土)日本印刷会館において、公開講座「今、なぜISOなのか!」を開催した。毎年発行している「フォーム印刷業界の現状と課題に関する調査報告書」では、回答された会員企業の約半数がISOを取得されていないこともあり、ISOの認証取得や活用によって、企業体質の強化や事業継続の冨山和彦氏