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18の活用が法政大学や早稲田大学等でも既に始まっている。デジタルペーパーは「インターネットにつながった紙」ということができる。最後に「デジタルペーパーを使用し、一緒に新たな価値を創造しませんか?」と、問い掛けられた。2008年にオフィスワーカー1,053名にアンケートを実施したところ、読むメディアとしては、ディスプレイより紙の方が好まれていることが分かった。また別の調査で、文章の校正スピードは、紙はディスプレイより25.5%早く、エラー検出率もディスプレイより10.7%高かった。さらに紙の読みやすさは「見やすさ」以上に、「扱いやすさ」にあることも分かった。しかし、電子化されたデータの方が文章の保存が低コストで、伝送や様々な応用や加工が可能である優位点もある。今後は、「紙を排除するのではなく、目的に応じて紙と電子媒体を使い分けることを前提とした文章を、ハンドリングするプラットフォームを用意することが必要である」と説かれた。トピックス「ISO9001認証登録書合同授与式」を開催ISO9001認証登録書合同授与式を、5月13日午後3時より日本印刷会館で開催した。この式のために福岡から駆けつけられた、ISO適合性評価機関のICL(株)光山茂社長は挨拶で、「皆さんが、認証取得に向けて取り組まれたISOの基本は5Sにある。私は、多くの皆さんにこのISOの付加価値を提供して行きたい」と述べ、(株)昇寿堂(瀬戸良教社長)と(株)木万屋商会(朝日健之社長)に、認証登録書が手渡された。認定登録証を受領した(株)昇寿堂の瀬戸社長は、「4ヶ月という短期間にもかかわらず、マネジメントシステム構築に、全社員が前向きに取り組んでくれたお陰です」と感想を述べられ、(株)木万屋商会の朝日社長は、「ISOを認証取得することが目的ではなく、ISOというツールを利用して、組織の目的を達成させること。そして、顧客満足の向上を目指すことに着眼点をおいた」と今後の抱負を述べられた。引き続き行なわれたISO認証取得取り組み報告で、(株)昇寿堂のISO担当者は、「5Sの維持を目的に社内に5S委員会を発足し、各職場を巡回して5Sパトロールを行なった。こうした内部監査を強化することによって、工場内の整理整頓が進み、職場環境が大きく改善された」と述べた。また、(株)木万屋商会の担当者は、「事務局を担当した私にとっての一番の収穫は、何でも自分でやろうとしても無理。多くの方々の協力を得ることで、認証を取得できたことが分かったことだ」と話した。最後に、(株)PGネットシステ紙の認知研究から見た電子メディア柴田博仁氏富士ゼロックス(株)研究技術開発本部(東京工科大学兼任講師)シニアリサーチャー柴田博仁氏ISOを授与された2社の皆さん