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19ムの阿部和由社長から、「ISOは特別なものではなく、通常行っている業務のうちだ。ただ、当たり前のことを当たり前にすることが、なかなか難しいのが現状と言える。目標を立てるのは行動をするためで、実行に移さない目標は夢である」。経済学者ドラッカーの言葉を引用し、「品質マネージメントの目的は、継続的改善を通して顧客の満足を向上させながら、その満足を与え続けることにある。企業の目的は“顧客の創造”であり、それこそが会社の最も重要な存在意義である」と奨励された。今回の企画で、両社の従業員の方々全員が、真面目に勉強に取り組み、見事に短期間で認証取得に成功したのは、メンバー全員がISO要求事項をしっかりと勉強され、マネジメントシステム構築に取り組み、チームワークを発揮された結果であった。ISO9001認証取得された今からが、本当のスタートになります。「IPEX展とPIAに見る印刷産業の行方―欧州・米国印刷事情―」を開催合同勉強会4月23日午後6時30分から日本印刷会館会議室において、千葉大印刷科の卒業生の勉強会であるCD勉強会(五百旗頭忠男会長)と合同で、約60名が参加され勉強会を開催した。タイポロジの竹原悟代表がPIAレポートを基に米国印刷事情を、CD勉強会会長の五百旗頭氏が、3月24日〜29日までロンドンで開催された“IPEX2014”展示会について報告された。タイポロジ代表の竹原悟氏はPIA発行のレポートから、「2014?2015年の米国経済と印刷市場」、「PIAが提唱する特化多様化戦略」、「新しい世代の印刷物発注者は!」、「マーケティング・サービス・プロバイダーへの成功の要因は!」等を分析して報告。印刷産業の日米の差は、「技術の差」ではなく「市場の差」であり、この日米の「市場の差」は「ICT環境の成熟の差」ではないのかと、仮説を披露された。そして、この市場の遅れは3〜5年と講師の竹原氏は判断していると述べている。次に講演された五百旗頭氏は“IPEX2014”期間中開催された「世界印刷サミット」で講演された様々な講師の方々からのコメントを紹介した。RorySutherland氏の「印刷十戒」を紹介する。@印刷の情報伝達の役目は低下した。A印刷は用途の再発見(発明)が必要。Bテレビへのスマート化対応。C印刷の有効性は文脈次第。D広告効果は複雑。E効率と有効性は異なる。F印刷は流行に脅されている。G印刷は流行から遅れている。H印刷のキャッチコピーは長続きする。I「3秒ルール」を忘れるな。その他、BennyLandaのことばも紹介されている。「絶対的な技術なるものはない」「今日ある技術は明日には取って代わられるのが技術。絶えず技術の改良と追加が必要だ」と紹介している。最後に五百旗頭氏から講演いただいた情報として、「脱墨適正によるインクジェット紙の再生問題」と、「法律によりEU圏内で2年後には水銀灯タイプのUVランプの使用が不能」になることの2点を注目したい。詳細資料は日本フォーム印刷工業連合会のホームページに掲載中合同勉強会