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12トピックスまた、PS自動現像洗浄施設から出るPS現像廃液への対策として、「廃液蒸発減容化処理装置」を設置し、刷版廃液の蒸気化による産業廃棄物の削減を行なっています。加えて、土壌汚染対策法第3条に係る水濁法・下水道法で規定されている特定施設及び貯蔵施設を閉鎖することで、有害物質(チオ硫酸アンモニウム)を排除しました。損紙低減も重要な課題と位置づけています。損紙低減プロジェクトでは、当社グループの製造部門が行なうさまざまな施策を水平展開する土壌が醸成されています。改善提案活動や活発なQCサークル活動を通じて、PDCAサイクルを停滞させることなく、全従業員が共通認識の下、製造過程で発生する損紙の削減に取り組んでいます。また、高効率なフルカラーデジタル印刷機を導入することで、工程を短縮し(ベース印刷が不要)、2面付印刷・印字を拡大する等、生産方法と設備面の両側面からアプローチしています。また、工場の5S推進プロジェクトでは、「5S」を品質・効率・安全・コスト全ての基本と位置付け、トップダウンによる活動として定着を図っており、「5S→品質・効率→環境負荷低減」へと結び付く活動となっていることが、全従業員の共通認識となっています。3)地域貢献活動工場外周の清掃活動はもとより、八王子市戸吹緑地保全地域で開催される「東京グリーンシップ・アクション」に毎年参加しています。この活動は、滝山工場近郊に位置する森林・里山を保全する活動で、地域社会への貢献活動として工場内に根付いています。この他、毎年JICA(国際協力機構)の海外研修生の受け入れを行なっており、各国の環境行政官に対し、当工場の環境への取り組み内容を紹介しています。最後に、当工場を含む当社グループ全体としての環境保全活動の取り組みについてご紹介します。当社グループでは、環境保全活動を継続的に推進するための体制として、「全社環境推進委員会」「環境専門委員会」「組織別環境推進委員会」および「EMS委員会」を設置しています。環境に関連する情報の周知方法としては、毎月EMS委員会を開催することで情報共有を図り、全従業員への周知につなげています。また、毎月「環境かわらばん」を発行することで、さまざまな環境情報を発信し、従業員に対する啓発を図っています。環境に配慮した製品・サービスの取り扱いも推進しており、カーボンオフセット付き封筒・はがき、生分解フィルム付き封筒等、製品のライフサイクル全体を考えた環境に負荷を与えない商品を提供している他、当社グループ内で使用するコピー用紙や請求書・請求書入れ封筒を森林認証紙に切り替えました。また、夏休みと春休みの期間には「家庭で取り組むエコアクションプログラム」を実施し、従業員の家族とともに活動に取り組んでいます。これからも地球環境の保全が全人類の重要課題であることを認識し、環境優良工場として恥じぬよう、環境保全活動を推進して参ります。トッパン・フォームズ・セントラルプロダクツ(株)滝山工場取締役工場長二橋高弘