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14トピックス技術セミナー「最新の技術動向は!」を開催技術委員会(福武正廣委員長)では9月8日、日本印刷会館で技術セミナーを開催し、6つのトレンドから最新の技術動向を学んだ。開会にあたり、福武技術委員長が「今日のセミナーは内容が盛りだくさんで、あいさつする時間が惜しい。しっかりと学んでほしい」とあいさつされ、6名の講師によるセミナーが開催された。今回も地方会員や会場に駆け付けることができなかった方々のために、セミナー会場からライブ配信が行なわれた。最初に講演を行なった(株)DIGJAPANの星名勧社長は、真贋判定技術「シールベクター」を紹介。本物の製品に印刷した特殊コード(4.5mm角)が、偽造印刷された際におこ技術委員会主催る劣化を、光学的に容易にスマートフォーンで判定し見極めるもので、素材を問わず、耐久性に優れ、真贋をほぼ100%判定できるので、欧州では公的機関や有名ブランドに多数採用されて、紙幣や医薬品を中心に高度な偽造防止技術として幅広く利用している。「偽物の薬による健康被害は海外では非常に多いが、日本も見つかった数では世界で第2位に入っている。決して対岸の火事ではない」と注意を促すとともに、印刷物に大きな付加価値を出せることを話した。2人目の(株)リコーの永井敬章IMS事業部新規事業開拓営業企画チームリーダーは、「リライタブルレーザシステム」を紹介した。「ラは、水泳の授業を行なうときの先生の利便性を想像し、スイムキャップがあればプールサイドから子供たちを一目瞭然に識別できると考えた。今では、水泳のときに帽子をかぶるのは当たり前になっている。自社の強みを活かすための文化がないのなら、それを社会に作り出せば、新しい市場は生まれる」と述べた。最後に「問題の発明方法」について、「同じ問題意識を持った人ばかりに会っていると、予想外のヒントには出会えない。知らない人と沢山会うことが効果的だ。『街で知らない人と仲良くなったのはいつですか?』」と問いかけた。