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27最強といわれてきたとある印刷業界団体が会員に対してアンケート調査を行なっているそうだ。「印刷の未来は明るいか暗いか」と聞いているらしい。わかりきった内容のアンケート調査の結果が会員にとって役に立つかは別として、本当にまちまちな答がかえってきているようだ。質問の聞き方が、漠然としすぎるからだろう。もっと、的をついた単刀直入な質問をすべきだと思う。例えば、以下はどうだろうか。?プロセス(工程の基礎)としての印刷の未来はどうなるか??メディアとしての印刷の未来は??ビジネスモデルとしての印刷の未来は??業界としての印刷の未来は??業界団体としての印刷の未来は?プロセス(工程の基礎)としての印刷の将来プロセスとしての印刷の将来は明るい。工業化社会があるかぎり、人々は「基材に印(しるし)」を付け続けるからだ。われわれ印刷業界人にとって、プロセスは、文字と画像を紙やその他の基材にのせて、様々な用途として使っていくことを意味する。「印刷」は、アプリケーションが汎用的で、多様性に富んでいるため、生き続けることは間違いない。もちろん、一部の印刷物はデジタル技術に取って代わっていくだろう。だが、長い間絶滅するであろうといわれてきた印刷物が、なくなる気配を見せようとしない。電話帳から簡単な名刺まで、デジタルの代替品が出てきても、印刷が威力を発揮するアプリケーションは必ず存在する。オフセット印刷はなくなりつつあるかもしれないが、その一方、インクジェットやその他デジタル印刷技術が台国際委員会■北米印刷事情レポート(WhatTheyThink)より需要をつくる需要を取り込むなに?お客さんが印刷以上のものを求めているんだって?本当のニーズを満たせだと?何言ってんだ。うちは印刷屋でマーケターではないんだぜ。それより、外に出てうちが得意とするものを売ってこい!印刷の未来は何か!ウェインピーターソン氏(WaynePeterson):2008年にブラックキャニオン・コンサルティンググループ(株)を設立し、現在同社のCEOに就任。